「ファンは処置を求めている」 アトレティコサポーター、久保建英への“差別発言”の疑惑に現地反応「何度も聞いた」

ソシエダの久保建英【写真:Getty Images】
ソシエダの久保建英【写真:Getty Images】

ソシエダ久保に対する差別発言の“疑惑”が話題に

 スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英に対する、アトレティコ・マドリードファンの差別発言の“疑惑”が話題を呼んでいる。現地メディアも「何人かのファンが耳にしたのは事実」と取り上げた。

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 10月8日に行われた敵地でのラ・リーガ第9節アトレティコ戦(1-2)で浮上したのは、後半20分までプレーした久保に対するアトレティコファンの差別発言の疑惑だ。スペインメディア「エル・デスマルケ」によると、敵地エスタディオ・メトロポリターノにいたソシエダファンが、その発言を聞いたとSNS上で主張しているという。

 同メディアはその声を紹介しつつ「もちろん、これほど深刻なことを決して単純化することはできないし、すべきではない。しかし日本人である久保建英が、彼のアジア人としてのバックグラウンドにまつわる中傷にさらされたのを、何人かのファンが耳にしたのは事実である」と危機感を募らせる。

 ラ・リーガでは今年5月、レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールがアウェーのバレンシア戦(昨季第35節)で人種差別的行為を受けた。「エル・デスマルケ」もヴィニシウスの件も引き合いに出しつつ「人種差別はすべてのピッチから根絶されなければならない惨劇だ。ファンはヴィニシウスの件と同様に今回も処置を求めている」と報じている。

 現地にいたソシエダファンが、SNS上に書き込んだ一部投稿は以下のとおり。

「“くそ中国人”と選手を侮辱するのは、黒人差別と同様に人種差別の一種だ」
「私はその場にいて、何度も聞いたことがある」
「彼らはヴィニシウスの件と同じように久保を侮辱している」
「久保が人種差別の犠牲となった」

 ヴィニシウスの件ではのちに加害者は逮捕。バレンシアには処分が下された。今回の久保の件については、今後の事実確認やラ・リーガ側の対応にも注目が集まっている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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