ルヴァン杯準決勝、横浜FMがホームで先勝 PKの1点を守り切り浦和を1-0で下す

横浜FMがルヴァン杯準決勝の第1戦を勝利【写真:徳原隆元】
横浜FMがルヴァン杯準決勝の第1戦を勝利【写真:徳原隆元】

A・ロペスがPKをきっちり決めて横浜FMが勝利

 国内三大タイトルの1つ、Jリーグルヴァンカップ(杯)は10月11日に準決勝の第1戦が行われ、横浜F・マリノスはホームで浦和レッズに1-0で先勝。15日の第2戦へ向け優位に立った。

 横浜FMと浦和はJ1リーグの2位と3位で、ともにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも出場。この大会を含め3つのタイトルを同時並行で争う過密日程のなかで迎えた。両者が好戦的な姿勢を見せる立ち上がりとなった前半15分、浦和はコーナーキックの競り合いでスタメン出場の17歳MF早川隼平が負傷し、メディカルスタッフから「×」のマーク。早くもMF関根貴大との交代を余儀なくされた。

 全体的には横浜FMがボールを持つ時間が長いものの、浦和はボールを奪った時には同数になっていることの多い前線へシンプルに供給。FWホセ・カンテや関根がゴール前に迫る圧力を見せた。横浜FMは右サイドのFWヤン・マテウスのところから何回か際どいボールが入ったが、両者ゴールは生まれずに前半を終えた。

 後半になると浦和がより高い位置からのプレスを狙うようになった反面、横浜FMも仕掛ける際のスペースができた。そのなかで後半14分、横浜FMは左サイドからFWエウベルが相手最終ラインの背後に落とすようなクロスをファーサイドに送ると、マテウスをマークしていた浦和DF荻原拓也がハンドの反則。このPKを横浜FMはFWアンデルソン・ロペスが冷静に決めて、後半16分の先制ゴールになった。

 浦和はMF小泉佳穂に代えてFW髙橋利樹を前線に入れて同点ゴールを狙う姿勢を見せた。FW興梠慎三や、Jリーグ主催試合では今夏の浦和加入後で初出場となるタイ代表MFエカニット・パンヤも投入したものの、最後のところは横浜FMの守備陣が守り切った。試合終了間際には浦和DF酒井宏樹がこの試合で2枚目のイエローカードを提示され退場処分になる一幕もあったが、スコアは変わらず試合終了のホイッスルが鳴った。

 今季からアウェーゴールのルールが撤廃されているため、シンプルに横浜FMが1点リードをした状態で15日の第2戦は埼玉スタジアムで行われる。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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