リバプールに足りないのは守備における“不動の存在”か 元英代表DFが指摘「もしライスかロドリがいれば…」
元英代表DFで解説者のネビル氏「私がクエスチョンマークをつけているのは…」
イングランド1部リバプールは現地時間10月8日にプレミアリーグ第8節でブライトンと対戦し、2-2で引き分けた。元イングランド代表DFで解説者のギャリー・ネビル氏は、リバプールの中盤の守備力に物足りなさを感じているようだ。英紙「デイリー・メール」がコメントを報じている。
リバプールはブライトンとのアウェーゲームで、前半20分にGKアリソンのパスを受けたMFアレクシス・マック・アリスターのところでボールを失い、FWシモン・アディングラに先制ゴールを献上。ビルドアップでのミスから失点した。
エジプト代表FWモハメド・サラーのPKを含む2得点で一時は逆転したが、後半33分にセットプレーからDFルイス・ダンクに得点を決められ、2-2で試合終了のホイッスルを迎えた。上位直接対決で勝点3を得ることはできなかった。
同日に行われたアーセナル対マンチェスター・シティ(1-0)の試合後、ネビル氏は両チームとの比較でリバプールの中盤には守備力が足りていないのではと疑問を呈していた。
「彼らには素晴らしいGKがいるし、点を取れるストライカーもいる。素晴らしい攻撃陣やMFのアタッカーがいる。だが、ロドリが戻ってきた時のシティや、(アーセナルの)ライス、パーティー、ジョルジーニョが見せたような守備力が彼らにはあるだろうか? もしデクラン・ライスかロドリがいれば、リバプールは間違いなくタイトルを狙える。私がクエスチョンマークをつけているのは、彼らが中盤に十分な堅実さや守備の強度、パワーがあるかどうかということだ」
リバプールは今季を迎えるにあたり、中盤の顔ぶれを昨季から一新した。前キャプテンのジョーダン・ヘンダーソンとアンカーポジションで守備に安定感をもたらしていたファビーニョがサウジアラビアへ移籍。ほかにもナビ・ケイタ、ジェームズ・ミルナー、アレックス・オックスレイド=チェンバレンといった選手がチームを去った。
その代わりにマック・アリスター、ドミニク・ソボスライ、ライアン・フラーフェンベルフ、そして遠藤といった選手を補強した。その中で“6番”のポジションでプレーする純粋な守備的MFは遠藤のみという状況だが、まだ遠藤には多くの出番は与えられず、現在はマック・アリスターが中盤の深い位置でプレーしている。しかし、そのポジションでプレーしているアルゼンチン代表はここまで退場や失点に絡むプレーなどで悪目立ちしている印象は否めない。
それだけにネビル氏はアーセナルのライス、シティのロドリのような不動の存在がリバプールの中盤には必要だと感じているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)