川崎、勝負を分けた「追い付かれてのハーフタイム」 選手間の“鼓舞”で意思統一→3得点で決勝進出
前半はPK失敗もあり、1-1でハーフタイムを迎えた
第103回天皇杯全日本サッカー選手権は10月8日に準決勝が行われ、第2試合では川崎フロンターレとアビスパ福岡が対戦。4-2で勝利した川崎では、鬼木達監督や選手が同点で折り返したハーフタイムについて言及した。
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第100回大会以来となる3大会ぶりの優勝を目指す川崎は、横浜FCに勝利したことで注目されたJFLの高知ユナイテッドSCを16強で破ると準々決勝ではアルビレックス新潟をPK戦の末に下した。川崎は前半5分、コーナーキックを得るとMF脇坂泰斗が入れたボールにニアサイドでDF山村和也が打点の高いヘディングで合わせてゴール。アシストの脇坂は「ヤマ君(山村)とは相性がいいので、作戦通りに届けられて良かった」と笑顔だった。
しかし、脇坂が「そこで2点、3点と取らないと厳しくなるので、チームで反省してやっていきたい」と話したように、FWレアンドロ・ダミアンのPK失敗もあり追加点を奪えずにいると前半終了間際に自陣でのスローインを奪われたところから失点。鬼木監督も「失点した場面は苦しい時間だった。本当は前半、失点せずに折り返せたら良かった」と話し、嫌な流れでのハーフタイムになった。
そのハーフタイム、主将のMF橘田健人は「もう1度自分たちのサッカーをしよう」という声が選手間であったと話し、脇坂も「追いつかれてのハーフタイム、もう1回ギアを入れなおそうと意思統一ができた」と話す。指揮官も「失点したことでハーフタイムにスイッチが入った。選手がやらなければいけないと、やってくれた」と、川崎にとってはいい時間を過ごせたことを試合後に話した。
その結果、後半は橘田の勝ち越しゴールなどで3得点。試合終了間際に1点こそ返されたが決勝への切符を手に入れた。脇坂は「今日のような強気で攻める姿勢を持って、攻撃的にやっていきたい」と話し、鬼木監督は「(選手は)タイトル取りたいと思ってやってきている。国立での決勝、ホームのような雰囲気を出してもらえれば」と、サポーターの後押しにも期待の言葉を残した。
来年1月に日本代表のアジアカップが行われる関係で年内決勝となる今大会は、12月9日に国立競技場で川崎と柏レイソルにより頂点を争うゲームが行われる。