天皇杯、川崎が福岡を4-2で下して決勝進出! 3大会ぶり優勝目指して柏と激突
後半に3得点で福岡を突き放す
第103回天皇杯全日本サッカー選手権は10月8日に準決勝が行われ、第2試合では川崎フロンターレとアビスパ福岡が対戦。川崎が後半に3得点して突き放し、4-2の勝利を収めて決勝への切符を手に入れた。
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第100回大会以来となる3大会ぶりの優勝を目指す川崎は、横浜FCに勝利したことで注目されたJFLの高知ユナイテッドSCを16強で破ると準々決勝ではアルビレックス新潟をPK戦の末に下した。一方で初優勝を目指す福岡は16強でJ2の栃木SCに延長戦で競り勝つと準々決勝で湘南ベルマーレに勝利し、初の4強に進出してきた。
その対戦は前半5分、川崎がコーナーキックを得るとMF脇坂泰斗が入れたボールにニアサイドでDF山村和也が打点の高いヘディングで合わせてゴール。川崎が大きな先制点を手に入れた。ボールをつなぐ志向の川崎に対して、福岡の激しい寄せで局面のバトルも多くなった。
福岡はセットプレーからチャンスをつかんだ場面もあったが、川崎がポゼッション率を高めたこともあり攻撃の回数を増やせずに停滞。逆に前半38分、川崎は脇坂のパスに背後へ抜け出したGFWマルシーニョがペナルティーエリア内へドリブルで持ち込むと、GK村上昌謙に倒されてPKに。ボールにチャレンジした結果の決定的な得点機会の阻止(DOGSO)として、村上にはイエローカードが提示された。
川崎はFWレアンドロ・ダミアンがPKキッカーを務めたが、ゴール右を狙ったシュートは村上が読み切ってセーブ。すると福岡は前半42分、敵陣右サイドで相手のスローインからのボールを奪って前進すると、中央へのラストパスをFW金森健志が蹴り込んで同点に追いつき、1-1でハーフタイムを迎えた。
後半はより試合のテンポが上がってゴール前のシーンが増えた。その中で川崎は後半8分、左サイドからのボールをGK村上がパンチングでクリアしたところ、MF橘田健人がペナルティーエリア外から左足を強振。DFに当たってコースが変わったボールはそのままゴールに吸い込まれ、川崎が2-1の勝ち越しゴールを奪った。
次第に川崎ペースになっていった試合は後半25分、GKチョン・ソンリョンからのロングボールにマルシーニョが抜け出すと、距離を詰めてきた村上をワンタッチでかわすシュート。スピードスターの一撃で広げた川崎は後半35分にダミアンがコーナーキックからヘディングで追加点。福岡は試合終了間際にFW鶴野怜樹が1点を返したが、4-2の勝利を収めた川崎が、第1試合でロアッソ熊本を破った柏レイソルと決勝戦を戦うことが決まった。
来年1月に日本代表のアジアカップが行われる関係で年内決勝となる今大会は、12月9日に国立競技場で頂点を争うゲームが行われる。