天皇杯、J1柏が2012年以来11大会ぶり決勝進出! J2熊本に4-0で快勝

柏が熊本に4-0で快勝【写真:徳原隆元】
柏が熊本に4-0で快勝【写真:徳原隆元】

12月9日に決勝が行われる

 第103回天皇杯全日本サッカー選手権は10月8日に準決勝が行われ、第1試合では柏レイソルとJ2から唯一の勝ち上がりになっているロアッソ熊本が対戦。前半からゴールを重ねた柏が4-0で勝利した。

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 第92回大会以来の優勝を目指す柏は今季リーグ戦でJ1残留争いに巻き込まれる苦しい戦いを続けているが、この天皇杯では下位カテゴリーとの戦いを順当に勝ち上がり、J1勢では北海道コンサドーレ札幌と名古屋グランパスに勝利してきた。一方で前回大会のヴァンフォーレ甲府に続く2大会連続のJ2勢優勝、クラブとして初優勝を目指す熊本はサガン鳥栖とFC東京に勝利し、準々決勝ではJ1首位のヴィッセル神戸をPK戦の末に下してきた。

 試合開始直後、中盤のルーズボールに柏のMF戸嶋祥郎と熊本のDF大西遼太郎が反応すると、頭同士が接触。出血した大西は止血を施しヘッドバンドを装着してプレー続行できたが、激しい立ち上がりになった。その中で前半9分、柏は敵陣でのボール奪取から左サイド深くまで進出するとFW細谷真大がファーサイドにクロス。ここでマークを外した戸嶋がヘディングで押し込んで先制に成功した。

 ショートパスをつないでの攻撃を仕掛ける熊本と奪って速く攻める柏は両者の狙いが噛み合った試合になり、双方ともチャンスにつながりそうなプレーが多くなった。そうした中で前半アディショナルタイム、柏はMFマテウス・サヴィオが意表をついて直接ゴールを狙うキック。ゴールライン上で熊本の選手がクリアしたところ、柏はDF片山瑛一が押し込んで2-0とリードを広げてハーフタイムを迎えた。

 後半も熊本の仕掛けと柏のショートカウンターの構図は変わらずにはいった。そして後半10分、柏はゴール正面でパス交換するとDFジエゴの横パスにサヴィオがゴール正面からミドル。これが細谷に当たってコースが変わり、GKの逆を突いてゴール吸い込まれて3点差になった。

 試合終了間際にコーナーキックのこぼれ球をMF高嶺朋樹が蹴り込み4-0で勝利した柏は、この後に第2試合で対戦する川崎フロンターレとアビスパ福岡の勝者とタイトルを争う。来年1月に日本代表のアジアカップが行われる関係で年内決勝となる今大会は、12月9日に国立競技場で頂点を争うゲームが行われる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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