金メダル獲得で兵役免除のイ・ガンイン、母国紙が今後を展望

　中国・杭州で開催されているアジア競技大会は、10月7日に男子サッカー決勝でU-22日本代表がU-24韓国代表と対戦し、逆転を許して1-2で敗れた。日韓対決で勝利に貢献したフランス1部パリ・サンジェルマン（PSG）のMFイ・ガンインについて、母国紙は「日本戦の勝利で兵役免除の恩恵を受けたイ・ガンインは、今後さらに上昇する見通し」と展望した。

　試合は前半2分にFW内野航太郎のゴールで日本が幸先良く先制したが、同27分にFWチョン・ウヨン、後半11分にMFチョ・ヨンウクに決められて、日本が1-2と敗れた。一方、勝利で金メダルを獲得した選手たちには兵役免除の恩恵があり、韓国紙「朝鮮日報」は「日本戦の勝利で兵役免除の恩恵を受けたイ・ガンインは、今後さらに上昇する見通しだ」と注目を寄せている。

　スペイン1部マジョルカ所属時には日本代表MF久保建英（レアル・ソシエダ）とも共闘したイ・ガンインは、23年夏にPSGへ移籍。新天地でさらなる飛躍が期待されるなか、兵役免除が追い風になると指摘する。

「2018年のジャカルタ・パレンバン・アジア大会で金メダルを獲得し、兵役免除の恩恵を受けたソン・フンミン（トッテナム）、キム・ミンジェ（バイエルン・ミュンヘン）、ファン・ヒチャン（ウォルバーハンプトン）らは、その後も勢いに乗っている。選手生活に致命的な長期軍務問題をクリアしたためだ。移籍金が下がる心配も同時になくなった。代表的な例として、キム・ミンジェは今夏、移籍金5000万ユーロでナポリからバイエルンに移籍した」

　記事では22歳のイ・ガンインも兵役問題が解消された点を強調しつつ、「イ・ガンインの価値が上がれば、彼を保有するPSGにも好材料となる。もちろん、イ・ガンインが上昇曲線を描くことが大前提だ」と付言し、さらなる成長を見込んでいた。