U-22日本代表、13年ぶり金メダル獲得ならず アジア大会決勝・韓国戦で1-2の逆転負け
前半2分に先制もその後逆転を許す
中国・杭州で開催されているアジア競技大会は、10月7日に男子サッカー決勝でU-22日本代表が韓国と対戦。前半わずか2分で日本が先制点を挙げたが逆転を許し1-2の敗戦。前回大会に続き、決勝で韓国に敗れての銀メダルとなった。
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日本はパリ五輪を目指す22歳以下世代を率いる大岩剛監督の下で2010年以来の金メダルを目指す今大会に臨んだが、Jリーグなど公式戦が開催中でインターナショナル・マッチウィークではないタイミング。今月にU-22メキシコ代表、U-22アメリカ代表と国際親善試合を行うメンバーとは別に、大学生なども多く交えて今大会に向けた構成のチームになった。
一方の韓国は24歳以下の世代かつ、3人のオーバーエイジも使用。アジア大会で金メダルを獲得すると兵役が免除される韓国の事情もあり、フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)に所属のMFイ・ガンインも今大会に参加するなど優勝を至上命題として臨んできた。
そうしたなかで日本は立ち上がり早々に左サイドを切り崩して中央のボールを入れると、こぼれ球にMF重見柾斗が反応。無理なシュートを放つことなく右に開いたFW内野航太郎にボールを渡すと、内野はGKの位置を見極め、ニアサイドの上の際どいコースに決めた。記録は前半2分のゴールとなり、いきなりの先制点をもたらした。
しかし、その後の日本は自陣からショートパスで前進しようと試みるも十分な質を出せず、自陣でのボールロストが続いた。そして前半27分、二次攻撃で入ってきたクロスをドイツ1部ブンデスリーガのシュツットガルトでプレーするFWチョン・ウヨンに頭で叩かれて同点ゴールを許してしまった。
後半に入っても韓国ペースの試合展開は変わらず日本は苦しんだ。そして後半11分、長い距離のドリブルで前進を許すと、パスが出た先でチョン・ウヨンのシュートこそ阻んだものの、こぼれ球をMFチョ・ヨンウクに押し込まれて1-2のビハインドを背負った。
日本は攻撃的なプレーを増やして反撃を狙ったが、前半から課題が見えていた後方からボールを運んでいく部分の改善が見られずに苦しんだ。残り15分を切ったあたりから韓国も疲労を見せ始め、日本がボールを前進させる回数が増えた。それでも、アタッキングサードで崩すには至らずこのまま1-2の敗戦。前回大会に続き、日本は決勝で韓国に敗れての銀メダルとなった。