フットサル日本代表、アジア杯予選でアルトゥールの3得点などでオーストラリア撃破

フットサル日本代表がオーストリア代表に勝利【写真:勝又寛晃】
フットサル日本代表がオーストリア代表に勝利【写真:勝又寛晃】

日本代表デビューのGKフィウーザも好セーブを連発して存在感を示す

 フットサル日本代表は10月7日、AFCフットサルアジアカップ予選でフットサルオーストラリア代表と対戦した。2024年に開催されるアジア杯本大会は、同年にウズベキスタンで開催されるフットサル・ワールドカップ(W杯)予選も兼ねており、この試合がW杯に向けた第一歩の試合となる。

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 木暮賢一郎監督の率いる日本はGKフィウーザ、FPアルトゥール、FP吉川智貴、FP堤優太、FP清水和也のスターティングファイブで試合に入った。序盤からオーストラリアを押し込む日本だが、最後の局面で体を張ってくる相手からなかなか先制点を挙げられない。

 第1ピリオド8分には吉川が中にかわされて、FPジオベナリにシュートを打たれる。しかし、ここは代表デビューとなったGKフィウーザがゴールを守り、先制点を与えなかった。その直後の9分、日本は左サイドからキャプテンのアルトゥールが左足を振り抜くと、ファーポスト際に詰めた吉川がゴールに決めて欲しかった先制点を得る。

 その後も攻勢の日本だが、清水のボレーシュートが枠を外れるなど、追加点を挙げられない。それでも第1ピリオド13分に堤がエリア内でファウルを受けてPKを獲得。これをアルトゥールが決め、リードを2点に広げた。

 第1ピリオド6分30秒には、オーストラリアの累積ファウルカウントが5つとなり、次のファウルからは日本に第2PKが与えられる状況になった。同15分には速攻を受けてピンチになった日本だが、フィウーザがペナルティーエリアいっぱいに飛び出してシュートコースを消したことで相手のシュートは右ポストを叩いた。

 さらに第1ピリオド19分にはGKフィウーザのパスで相手のプレスを回避し、最後は原田がシュートチャンスを得たが、シュートを枠に飛ばせずに決定機を生かせなかった。それでも日本は第1ピリオドを2-0で折り返すことに成功している。

 木暮監督は第2ピリオドにスターターを変え、フィウーザ、清水、堤、FP内田隼太、FP石田健太郎の5人を送り出す。FPの4人が横並びになるクワトロという戦術をベースに戦う日本は、第2ピリオド5分に左サイドを突破したFP金澤空のパスから堤が決定機を迎えたが、ゴール前に戻ったDFにヘディングで跳ね返される。同6分にもパス回しからチャンスを作り、左サイドから吉川がゴールを狙ったが枠の上に外れていった。

 3-1のシステムでピヴォにボールを入れようとするオーストラリアに対し、日本は前からプレスをかけて簡単にボールを入れさせない。第2ピリオド7分にはFP齋藤日向が高い位置で相手の縦パスをカット、こぼれ球を吉川がシュートしたがグラウンダーのシュートは相手GKに反応される。

 第2ピリオド12分には、2度のアジア杯優勝を経験しているFP内村俊太を投入。その直後には石田がビッグチャンスを迎えるが、シュートはゴール前に戻ったDFに防がれた。それでも同13分にはセットプレーからアルトゥールがこの試合2点目のゴールを決めて、日本がリードを3点に広げた。さらに同15分にも、カウンターからアルトゥールが3点目を決め、日本は勝利を決定的にする。

 4点をリードした日本はFP山中翔斗も起用し、GKフィウーザも含めたボール回しで上手く時間を使っていく。このまま4-0で勝利し、連覇を目指すアジアカップの出場権獲得に大きく近づいている。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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