中国女子の「銅メダルになんの意味が…」 日本女子の有望株、レベル差に脱帽「17歳の古賀は素晴らしい」
北朝鮮を下し3度目のアジア大会V、日本との格差に中国脚光
日本女子代表は10月6日、中国・杭州で開催されているアジア競技大会の女子サッカー決勝で北朝鮮女子代表を4-1で下し、前回大会に続く金メダルを獲得した。国際経験の浅い選手が大半を占めながらの大会連覇、なおかつ、若手が台頭する日本の状況を中国メディアは「銅メダルを獲得したことになんの意味があるのか」と、母国代表チームを引き合いに嘆き節で伝えている。
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アジアの頂点を懸けた決勝戦で日本は前半10分、FW山本柚月のパスを受けたMF中嶋淑乃のゴールで先制。負けじと北朝鮮も同38分、ショートカウンターからFWキム・キョンヨンが同点ゴールを奪うとその後、逆転を狙い猛攻を仕掛けた。それでも、その攻勢を耐えた日本は後半21分から6分間で3ゴールを奪い、4-1で勝利。前回大会に続く金メダル獲得で大会史上初の連覇を達成した。
日本は今大会のグループステージから決勝戦までの6試合で39得点をマーク。今夏のワールドカップ出場メンバーはFW千葉玲海菜のみと実質“2軍”の構成ながらも圧倒的な実力差を見せつけたうえに、18歳MF谷川萌々子、17歳センターバックの古賀塔子といった今後の女子代表を担う若きタレントたちが躍動する姿も見られた。
中国大手メディア「SOHU」は、そうした日本の状況に羨望の眼差しを向けている。今大会で中国女子は銅メダルを獲得も主力の年齢が20代後半から30代前半に偏り、若手の突き上げに乏しい状況から「銅メダルを獲得したことになんの意味があるのか! 中国女子サッカーチームはあらゆる面で日本に遅れをとっている」との見出しで、今後への懸念を示している。
「女子サッカー日本代表の将来に脅威が見えてくる。18歳の谷川と17歳の古賀は素晴らしいと言えるだろう。一方で中国女子サッカーチームは未来のスター選手が少なすぎる。今後、そんな日本の女子サッカーチームとどうやって戦っていくことができるだろうか? 道のりは本当に長く、未来は想像もできない」
北朝鮮との決勝を制し、大会3度目の金メダル獲得となった日本。10月のパリ五輪アジア2次予選やその先の戦いに向け選手層の底上げにもつながる実り多き大会になった。