アジア大会連覇達成で歓喜「このチームが大好き」 日本女子代表、ゴールの中嶋&大澤の笑顔「緊張したけど…」

日本女子代表が大会連覇を達成【写真:ロイター】
日本女子代表が大会連覇を達成【写真:ロイター】

「みんなで取れて嬉しい」と中嶋も試合後にコメント

 中国の杭州で開催されているアジア競技大会は、10月6日に女子サッカー決勝で日本女子代表と北朝鮮女子代表が対戦。先制点を奪ったMF中嶋淑乃は「このチームが大好きなのでみんなで取れて嬉しい」と喜びを話した。

 日本女子代表の愛称でもある「なでしこジャパン」の呼称を使用するチームは、この大会と時期が重なった先月の国際親善試合アルゼンチン戦を行ったため、このアジア大会は別のチームとして構成。WEリーグでプレーする選手を中心に招集され、短い準備期間で戦った。そのなかで東南アジア、中央アジア勢との戦いを経て準決勝では中国に4-3で勝利して決勝へ進んだ。

 北朝鮮に押し込まれる厳しい展開のなか、前半10分に右サイドからFW山本柚月が逆サイドで背後を取った中嶋に絶妙なラストパス。「裏のスペースが空くことは分かっていたので、いいボールが来て良かった」と中嶋は狙い通りの抜け出しから飛び出してくるGKを上手く外したシュートを決めた。

 前半の内に同点に追いつかれた日本は、後半立ち上がりから北朝鮮に押し込まれたが何とかしのいだ。中嶋も「押し込まれる時間帯も長かったけど、失点しないようにみんなで身体を張った守備ができた」と話す中で迎えた後半21分に、ハーフタイム明けから途中出場していたFW大澤春花がコーナーキックにヘディングで合わせてゴール。殊勲の大澤は「結構アウェーでブーイングもあって緊張したけど、やってやろうという気持ちで入って、結果に出たので良かった。ナイスボールが来たので、当てるだけだった。(谷川)萌々子に感謝したい」と振り返った。

 その後に2点を重ねた日本は4-1で勝利し、前回大会に続く金メダルを獲得。中嶋は「このチームで3週間やってきて、このチームが大好きなのでみんなで取れて嬉しい。もっともっと高みを目指して自分自身、成長していける大会だったと思う」と話し、大澤は「チーム全員で取った金メダルだと思うので、この経験をチームでも生かして成長できれば」と、短期間でチームとしてのまとまりを作り上げてアジアの頂点に立った戦いを振り返って先を見据えていた。

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