蛮行騒動の北朝鮮、AFC&FIFA処分の可能性に韓国言及 「最低4試合、あるいは最低3か月の出場停止」

北朝鮮への処分の可能性を韓国報道(写真は2014年に撮影)【写真:Getty Images】
北朝鮮への処分の可能性を韓国報道(写真は2014年に撮影)【写真:Getty Images】

選手へのラフプレー、スタッフへの威嚇行為が騒動に発展

 中国・杭州で行われているアジア大会の男子サッカー・準々決勝で北朝鮮選手が日本代表相手に起こした蛮行への厳しい声は、今なお止まない。韓国メディアはアジアサッカー連盟(AFC)、国際サッカー連盟(FIFA)の規定を基に、処分の可能性を取り上げている。

 問題になったのは、10月1日に行われたU-22日本代表との準々決勝の一戦。北朝鮮の選手がラフプレーを連発し、さらに試合中、日本のスタッフから給水用のボトルを奪ったのち、拳を振り上げようとする威嚇行為にも及んだ。試合後には判定を巡り、審判を囲んだり詰め寄ったりする選手たちの姿が中継映像で捉えられ、反スポーツ的行為が問題視されている。

 この一件を受けて、日本サッカー協会(JFA)がAFCに意見書を提出するなど、北朝鮮側が国際舞台で晒した醜態は波紋が広がっている。

 韓国のスポーツ・芸能総合サイト「OSEN」は「北朝鮮が国際舞台で処分を受ける見通し」と切り出し、「北朝鮮の選手たちは露骨に日本の選手たちに対してファウルをした。ボールを見ないで相手の足を目掛けてタックルを仕掛けた。北朝鮮は日本で6枚のイエローカードをもらったが、レッドカードが出ないの不思議だった」と取り上げている。

 記事では、「選手が審判に攻撃的な行動または侮辱的な言動をした場合、最低4試合、あるいは最低3か月の出場停止が課される。5000ドル(約74万円)の罰金も追加で科される」とAFC規定を紹介。また、国際サッカー連盟(FIFA)の規定でも「審判に反スポーツ的行為をした場合、最低10試合の出場停止処分が下される」という。

「AFCとFIFAの処分が確定した場合、暴力に加担した北朝鮮の選手は当分国際舞台では見られない見通しで、北朝鮮代表自体も国際舞台に再び姿を現すことは難しいかもしれない」

 北朝鮮サッカー界は、日本戦での蛮行で大きな代償を払うことになるかもしれない。

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