クラブ初のACLゴール…甲府MFが持つ「J2の代表として誇り」 狙っていたワンチャンス「叩けるなと」
途中出場したMF長谷川が終了間際に決勝のヘディング弾
ヴァンフォーレ甲府は10月4日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグルーHプ第2節でブリーラム・ユナイテッド(タイ)と対戦した。途中出場したMF長谷川元希のヘディングでのゴールで、J2クラブとして史上初のACL勝利を挙げた。
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試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた長谷川は会見で「まずはこれだけ大勢のサポーターが来てくれたことを感謝しています」と、平日の国立競技場に集まった11,802人の甲府を中心とするJリーグのサポーターに感謝する。
「そのなかで自分の得点で勝たせられたことがすごく嬉しいです。この1勝が今後、グループステージ突破につながればいい。すごく難しい試合でした。相手チームもすごく上手かったですし、個々で能力の高い選手がいました。どれだけ自分が後半に状況を変えられるかを考えていたので、個人としては良かったですが、チームとしてはまだまだ改善すべきことがあったと思います。それでも結果がすべてなので、勝ってよかったなと思います」
決勝点となったヘディングを決めた場面については、「対峙する相手選手がすごく(身長が)低かったので、自分は(ヘディングが)得意なプレーではないのですが、『叩けるな』と思っていたところにすごく良いボールが来て叩けたのは良かったです」と、狙っていたことを明かし、改めて「大勢のサポーターの前で点を決めるのは気持ちいいことですし、自分がサッカーをやってきたなかでも、なかなか経験できるゴールではなかったので、それが歴史的な1勝につながったのは僕自身も、チームも嬉しく思います」と喜んだ。
長谷川は、甲府のACL初戦となったアウェーでのメルボルン・シティ戦(0-0)では遠征メンバーから外れていた。J1復帰を目指すクラブがターンオーバーで戦うなかでの決定だったが、「僕自身は行きたかった」と本音を漏らす。そして、「そこは監督と話してリーグ戦も大事ということで帯同しないことになりましたが、僕がいなくてもチームみんながすごく頑張ってくれたし、信じていました。アウェーで頑張って勝ち点1を持ち帰ってくれたのは嬉しいし、チームにとっても自信になりました」と、過密日程になっているものの、試合をこなすことでチームにプラスになっていると語った。
さらに、「J2でACLに出ることはなかなかないことだと思いますし、天皇杯に優勝しないと出られないですし、そこにすごくJ2の代表として誇りを持っていますし、日本のチームで限られたなかで出場しているなかで、代表として戦っていますが、甲府で1勝することとJ1のトップクラブで1勝することは価値が変わってくると思います。今後、4試合ありますが、もちろん全部勝つ気でいますし、それで(グループ)突破できれば、また新たな歴史が生まれると思う。僕は、それができると本当に信じている。J2、J1は、もちろんありますが、リーグ戦と並行して、それを示していければいい」と、J2勢として、すでに勝ち点4を挙げているが、さらなる快進撃への意欲を見せた。