本田を襲った試合直前の非情な“先発撤回” ミラン監督「私は選択しなければいけなかった」

キックオフ3時間前に下した決断

 この発言を受けて、イタリアメディアは本田先発予告を「サプライズ」と報道。守備面で定評のある本田を先発させてローマの攻撃に耐え、突破力に優れるニアングを後半投入することで勝負をかけると分析されていたが、イタリア衛星放送「スカイ・イタリア」によると、一度スタメン起用を決断していた本田外しに指揮官が踏み切ったのは、試合の3時間前だったという。

 試合は前半26分にFWジャンルカ・ラパドゥーラがPKを獲得。先制のチャンスにニアングがキッカーを務めるも2試合連続でPK失敗。そして後半17分に、ローマに決勝弾を決められて敗れた。指揮官の決断が、勝ち点3を呼び込むことはなかった。

 試合後は報道陣に会釈をしてバスの方へと去った本田。MFジャコモ・ボナベントゥーラ、MFユライ・クツカ、FWカルロス・バッカという主力不在時にも先発の座を手にすることができなかった背番号10に対し、モンテッラ監督はプロ意識を高く評価する一方で、レギュラーとして信頼を寄せていないことが改めて浮き彫りになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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