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移籍市場での「売却上手なクラブTOP10」 2010年以降で総額523億円を獲得したのは…
選手を育てて売るポルトガル勢
トップ10の折り返し地点に到達したが、ここからはポルトガル勢が2チーム続く。ポルトガルのチームが高額で選手を獲得することは非常に少ないため、育てて売って利益を得るというモデルが確立されていることが感じられるものになった。
5位はFCポルトで3億6800万ユーロ(約441億円)を移籍市場で稼ぎ出している。最高額は2013年にモナコに移籍したMFハメス・ロドリゲスの4500万ユーロ(約54億円)だけに、どれだけの数のプレーヤーを売却してきたかが窺われる。Jリーグにも在籍経験のあるFWフッキやMFブルーノ・アウベス(→ともにゼニト)、MFジョアン・モウチーニョ(→モナコ)といった実力派の選手たちにしっかりと価格を付けて放出していることが、5位という結果につながったようだ。
続く4位はベンフィカで、3億9900万ユーロ(約479億円)となった。このチームも基本的には数で勝負して金額を積み上げているクラブになる。個人での金額ではMFラミレスをチェルシーに5000万ユーロ(約60億円)、ディ・マリアをレアルに3500万ユーロ(約42億円)で売却したのが目立つ程度だが、DFネマニャ・マティッチ(→チェルシー)などの実力者もベンフィカを経由してビッグクラブに旅立っている。そうした意味では、ベンフィカでの活躍は欧州最高峰への近道と言えるのかもしれない。
3位はイタリア王者ユベントスで、こちらも4位のベンフィカと同じ3億9900万ユーロ(約479億円)とされた。今夏にMFポール・ポグバをフットボール史上最高額の1億500万ユーロ(約126億円)で売却したことが大きなパンチとなった。他では、FWシモーネ・ザザ(→ウェストハム)やMFロベルト・ペレイラ(→ワトフォード)、DFアンジェロ・オグボンナ(→ウェストハム)などプレミアリーグへの売却が目立つ。また、MFアルトゥーロ・ビダルをバイエルン・ミュンヘンに3500万ユーロ(約42億円)で売却するなど、主力を入れ替え続けていることも上位にランクインした要因と言えるかもしれない。