U-22日本代表の対戦国、“伏兵”香港なぜ4強へ? 躍進の陰に帰化選手らの存在も

アジア競技大会の準決勝で対戦する香港代表【写真:Getty Images】
アジア競技大会の準決勝で対戦する香港代表【写真:Getty Images】

イランを破った香港と準決勝で対戦

 中国・杭州で開催されているアジア競技大会。U-22サッカー日本代表は10月4日、準決勝で香港代表と対戦する。準々決勝で強豪イランを1-0で破る番狂わせを起こし、初のベスト4に勝ち上がってきたダークホースは一体どんなチームなのか。

 今大会の香港はグループリーグから運に恵まれていた。ウズベキスタン、シリア、アフガニスタンと同組の予定だったが、大会直前にシリアとアフガニスタンが出場を辞退したため、開幕前に決勝トーナメント進出を決めた。代わりにウズベキスタンに2戦2敗を喫したが、1-2、0-1と優勝候補に挙げられる相手に善戦。決勝トーナメント1回戦ではパレスチナを1-0で破り、1958年大会以来のベスト8進出を決めると、準々決勝ではFIFAランクで120位も上のイラン(同21位)を破った。

 パレスチナ戦で決勝点を決めたエースのFW安永佳(マシュー・エリオット・オア)は、父がニュージーランド人でニュージーランド国籍も持ち、ユース時代は北米で育った。現在は中国2部リーグの広西平果哈嘹で活躍する。またMF趙聡悟(チョウ・ソウゴ)は、大阪府出身で市川聡悟の日本名も持つ。FW簡嘉亨(ジャハンギル・カーン)はパキスタン出身で、彼らのような父や母が他国出身でや帰化選手が増えたことも香港の躍進の要因だろう。

 ヨルン・アンデルセン監督はノルウェー出身の60歳。現役時代はノルウェー代表と主にドイツ1部ブンデスリーガで活躍。監督として2016年から北朝鮮代表監督を務め、その後に韓国1部Kリーグの仁川を経て、21年から香港代表監督に就任した。指揮官は「我々は攻撃的にいき、相手のリズムを崩す。強敵相手にはこのやり方しかないと思う。監督としてチームのパフォーマンスを誇りに思う」と語っている。

 イランを破ったことで勢いに乗った香港。日本との準決勝の行方にも注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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