横浜FM、苦境でACL初勝利 殊勲弾のMF水沼が安堵「みんなで乗り越えられたら」
山東泰山とアウェーで対戦、前半37分の先制点が決勝ゴールに
横浜F・マリノスは10月3日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)第2戦で中国に乗り込み、山東泰山と対戦。決勝ゴールを決めたMF水沼宏太は「みんながこのACLをどれだけ大切に思って戦っているかをピッチで示すことができた」と胸を張った。
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横浜FMは初戦、ホームで仁川ユナイテッド(韓国)に敗戦のスタート。一方の山東は初戦を勝利で飾っただけに、横浜FMとしては可能な限り勝利を手にしたいゲームになった。昨季の中国超級リーグで2位の山東は、前回のACLは浦和レッズとグループステージで同組に入ったが、中国政府のゼロコロナ政策の影響もありユースチーム主体で臨んで敗退した。しかし、今大会はフルメンバーをそろえ、元ベルギー代表FWマルアン・フェライニを最前線に配置してスタートした。
横浜FMは敵地の騒然とした雰囲気の中でもいい立ち上がりを見せた。そして前半37分、左サイドをFWエウベルが突破すると右足アウトサイドでラストパス。そこに水沼が走り込んで先制点を決めた。後半は厳しい戦いになったが、この1点を守り切った。
水沼は「リーグ戦もACLも勝てていない状況で、雰囲気的にもアウェー。みんながこのACLをどれだけ大切に思って戦っているかをピッチで示すことができた。僕が最後に決めたけどいい崩しをしてくれた。ほかにもチャンスがあったので決められたら楽な試合になったかもしれないけど、何が何でも勝ち点3を持って帰るというところでは良かった」と喜びの言葉を残した。
中国での戦いに水沼は「今日はアウェーで、ここまで来るのにも移動が大変な中でもサポーターが一緒に戦ってくれて本当に力になった。次はホームなのでもっと一緒に戦ってくれる」とサポーターへの感謝を示した。今後はJ1に優勝争いとルヴァンカップの準決勝が待つだけに、「ひとつひとつ勝ち上がって、この経験がリーグ戦やルヴァン杯にもつながると思うのでみんなで乗り越えられたらいい」と先を見据えていた。