横浜FMがACL初勝利! 水沼宏太が殊勲のゴール…アウェーで山東泰山を1-0撃破
グループ初戦で黒星スタート、敵地・中国で勝ち点3獲得が求められる一戦に
横浜F・マリノスは10月3日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)第2戦で中国に乗り込み、山東泰山と対戦。敵地で先制するも厳しいゲーム展開になったが、1-0の逃げ切りに成功した。
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横浜FMは初戦、ホームで仁川ユナイテッド(韓国)に敗戦のスタート。一方の山東は初戦を勝利で飾っただけに、横浜FMとしては可能な限り勝利を手にしたいゲームになった。昨季の中国超級リーグで2位の山東は、前回のACLは浦和レッズとグループステージで同組に入ったが、中国政府のゼロコロナ政策の影響もありユースチーム主体で臨んで敗退した。しかし、今大会はフルメンバーを揃え、元ベルギー代表FWマルアン・フェライニを最前線に配置してスタートした。
横浜FMは敵地の騒然とした雰囲気の中でもいい立ち上がりを見せ、前半10分にはペナルティーエリア内でパスをつないでMFナム・テヒがシュートする場面を作った。前半29分にはMF水沼宏太のラストパスにナム・テヒが抜け出し、GKと1対1のビッグチャンス。GKの動きを見極めて放ったシュートはゴールへ転がったが、戻ってきた相手DFにクリアされて先制点のチャンスを逸してしまった。
それでも効果的な攻撃を続ける横浜FMは前半37分、左サイドをFWエウベルが突破すると右足アウトサイドでラストパス。そこに水沼が走り込んで先制点を決め、敵地で1-0のリードを奪ってハーフタイムを迎えた。
後半に入るとシステムを変更した山東が勢いを出し、後半4分にはFWクリサンのシュートが右ポストを直撃。横浜FMはこのプレーからのロングカウンターで一気に敵陣へナム・テヒが抜け出すと、ゴール前で冷静なラストパス。これをFW植中朝日が難なく蹴り込んだ。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでナム・テヒの飛び出しがオフサイドと判定され、ゴールは認められなかった。
山東の圧力を受ける横浜FMはカウンターも効果的に使う姿勢を見せたが、スコアは変わらず試合が推移。そのなかで後半30分を前にDF加藤聖が負傷交代を余儀なくされ、DF永戸勝也がピッチに送り込まれた。さらに同34分にもMF吉尾海夏がピッチに倒れ込むと担架で運び出された。吉尾はピッチに復帰できたが、接触プレーで倒れ込む選手の多い厳しい戦いになった。
それでも横浜FMはこのまま1-0で逃げ切りに成功。敵地での勝利で山東に勝ち点3で並び、第3戦と第4戦はカヤ・イロイロ(フィリピン)との連戦となる。