川崎に9年ぶり敗戦、蔚山ホン・ミョンボ監督が悔恨 「バランスが崩れていた」

蔚山現代のホン・ミョンボ監督【写真:Getty Images】
蔚山現代のホン・ミョンボ監督【写真:Getty Images】

ACLグループ2戦目、川崎が橘田のミドル弾で1-0勝利

 蔚山現代FC(韓国)は10月3日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)第2節で川崎フロンターレ(J1)と対戦し、試合終了間際の失点で0-1と敗れている。試合後の会見で、元韓国代表DFホン・ミョンボ監督は、「全体的に準備したとおりに戦えた」と試合を振り返った。

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 FW家長昭博、MF大島僚太らが不在のなか、FWレアンドロ・ダミアンを中心に攻める川崎に対し、劣勢の展開となっていた蔚山だが、GKチョ・ヒョヌの好セーブもあり、あと少しで勝ち点1を持ち帰ることができそうだった。しかし、後半44分にMF橘田健康にミドルシュートを決められ、0-1で敗戦。川崎に対して2014年4月以来、9年ぶりに敗れる結果となった。

 ホン・ミョンボ監督は「結果、負けてしまいましたが、この試合は準備したとおりに選手たちは頑張って臨んでくれたと思っています。最終盤の体力的なところ、選手1人1人の体力が心配になりましたが、そこが敗因だった。それでも全体的に準備したとおりに戦えたと思う」と、手応えも口にした。

 この試合、集中した守備を見せていたものの、最後にミドルシュートで決勝点を許したことについては、「そのシーンを振り返ると、サイドチェンジからの展開でした。その時に私たちの守備のバランスが崩れ、良いポジションから守備に入れませんでした。シュートを打った川崎の選手の判断は、あそこはシュートしかなかったと思うが、それだけバランスが崩れていた」と、対応できなかったことを悔しがった。

 日本のチームをよく知るホン・ミョンボ監督は、川崎に対して積極的にプレスをかけにいかなかった理由について、「川崎のプレースタイルは中盤にボールを入れることが特徴だったので、コンパクトにしないといけないと強調しました。そこは選手がうまくやってくれていた。私たちは基本的にミドルプレスをかけ、ハイプレスは状況に応じたタイミングでかけるようにしました。準備したとおりにゲームマネジメントができましたし、ハイプレスにいかなかったことが敗因だとは思っていません」と、説明している。

 蔚山と川崎はグループステージ最終戦で対戦するが、ホン・ミョンボ監督は「今日の試合はリセットして、次のリーグ戦に準備をしたい。川崎との次の試合までは、まだ時間があるので考えていない」と、目の前の試合に集中する考えを口にした。

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