エース不在で実力証明の好機

　マンチェスター・シティ（マンC）の元フランス代表MFサミル・ナスリに退団の可能性が浮上している。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
　マンCは、10日のUEFAチャンピオンズリーグ1次リーグ最終節ローマ戦に敗れて敗退が決定した場合、監督人事を含むチームの大刷新に着手すると言われている。その余波はフランス人MFにも及ぶ可能性があるという。ナスリ自身も、来季構想外となるならチームを離れると言葉にしている。
「クラブを去るかどうかはまだわからない。クラブの人間が僕のもとへやってきて、荷物をまとめろと言ってきた時は、去ることになるだろうね。今はローマに勝つことだけを考えている。もしもCLで予選敗退を喫してしまったとしたら、それは監督の責任ではない。僕らプレーヤーのせいだよ」
　マンCはローマとの直接対決で勝利を収めれば、予選突破はほぼ確実となる。だが、引き分けの場合でもCSKAモスクワが敗れれば、2位の座を守り切ることが可能だ。ただし、エースのFWセルヒオ・アグエロが負傷離脱でチームは正念場を迎えている。
　来季以降も戦力としての立場を死守する最大の見せ場がそこにはある。ナスリの足元には、その好機が転がってきた。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images