森保監督が浦和MF伊藤敦樹へ“注文”「もっとダイナミックに」 横浜FC戦視察で課題提示「2列目からの関わりは…」
トルコ戦で代表初ゴールした伊藤敦樹が出場の横浜FC戦を森保監督が視察
日本代表の森保一監督が9月29日のJ1リーグ第29節、浦和レッズと横浜FCのゲームを視察。今月の国際親善試合トルコ戦で代表初ゴールを決めた浦和のMF伊藤敦樹について、「ハードに動き続け、賢くポジションを取ること」を求めた。
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試合は前半15分に横浜FCが先制。後半は浦和がかなり押し込む展開になり、ラスト15分を前に1-1に追いついたものの、そのまま引き分け。伊藤はスタメンフル出場していた。森保監督は伊藤について「実際、チームの戦術だったり、チーム中での役割を私は分かっていないので、何とも言えないところはある」としながらも、プレーの部分では求めるものは多かったようだ。
「背後に出る意識を持って動き出しをしていたと思うけれども、周りの状況もあり、なかなか2列目からの関わりは、あまり見られなかったとは言えるかなと。今日は中盤でさばく方が多かった。『8番』のプレーをするのであれば、もっとダイナミックに背後に動く回数をさらに見ていきたい」
動きの部分では、浦和が全体に機能していなかった前半と横浜FCにブロックを作られてスペースがなくなった後半で、なかなか攻撃的なプレーが難しい側面はあったが、シュートを打てるような位置まで進出する回数は多くなかった。また、森保監督は体力的な部分について「トルコ戦の時も高いインテンシティで戦っていく中で、いい意味で出し切ってくれたところはあるけど、60分弱ぐらいでかなり体力的に落ちていたと思う。Jリーグの激しい戦いの中で、ハードに動き続け、賢くポジションを取ることをさらに磨いていってもらえれば」と、90分間をフルに戦い抜くうえでのプレーを求めていた。
伊藤はこうした森保監督のコメントを受け、「強度に関しては前回の代表合宿のタイミングで、そこを指摘された。Jリーグに戻ってから意識すれば変わるところでもあると思って、帰ってきてから意識しているけど、そこは少しなかなか90分、強度が保てていない。今日に関しては裏への動きも少なかった。ただ、相手が5枚で引いてきて難しかったので、違う所で違いを見せられれば良かったですけど、難しかった」と話していた。
伊藤は9月に日本代表活動によるヨーロッパへの往復とAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の中国遠征を含めて公式戦6試合に出場と厳しい日程をプレーしてきた。その6試合目がこの横浜FC戦だったが、代表選手に求められる要求の高さを感じるものになったようだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)