アーセナル冨安、CB起用で示した“万能さ”を英国評価 「アルテタはCBとSBに信頼できるオプションを手に入れた」
ブレントフォード戦でアーセナルでは初のCB起用
イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、現地時間9月27日に行われたカラバオカップ(リーグカップ)3回戦のブレントフォード戦でセンターバック(CB)としてフル出場した。1-0での勝利に貢献したパフォーマンスを、英国メディアが「冨安健洋がアーセナルのオーディションに合格」と称賛している。
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アーセナル加入3年目のシーズンを迎えた冨安。昨季は怪我で苦しむシーズンを送ったなか、今季は序盤から途中出場でのプレーが多くなっていた。右サイドバック(SB)や左SBのポジション起用が多かった冨安だが、27日のブレントフォード戦ではCBとしてスタメン起用された。
ブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイスとのコンビを組み、右のCBで守備を統率。後半途中からは右SB、さらに守備を固めて5バックとした最終盤には3CBの一角としてプレーする“ポリバレント”な一面も見せて、無失点での勝利に貢献した。
英メディア「フットボール・ロンドン」では、今回CBで大きな活躍を見せた冨安について「アーセナルのオーディションに合格」と改めて日本人DFの有能さを絶賛している。アーセナルは今夏、守備の補強としてオランダ代表DFユリエン・ティンバーをアヤックス(オランダ1部)から獲得した。
しかし、8月に右膝前十字靭帯損傷により長期離脱が決定。不運な形で守備人員にアクシデントが生じたなか「解決策」として冨安の存在を挙げた。
「日本代表DFはこの1年半、フィットネスと、本人も認めているように自信に苦しんできた。2021年夏、ボローニャから移籍してきた冨安は、チームシートに真っ先に名前が載る選手だったのが、ベン・ホワイトの後塵を拝するようになった。しばしば交代要員や左SBとして起用されたが、カラバオカップ3回戦のブレントフォード戦では右サイドのCBとして起用され、その万能ぶりを示した」
日本代表では、CBとして活躍しており「冨安のことをよく知る人なら、これが彼の代表での本来のポジションであることを知っているだろう」と記事では説明。「しかし、クラブレベルでアルテタからそのような役割を任されたのは今回が初めてであり、彼は見事にテストに合格したと言っていいだろう。ピッチの高い位置でアグレッシブにボールを奪い、ゴールを死守したブロックはこの夜のハイライトだった」と、アーセナルでも高いパフォーマンスを発揮したことに触れている。
「冨安がフィットし続ける限り、アルテタはSBとCBの信頼できるオプションを手に入れたのだ」
ミケル・アルテタ監督からの信頼も厚い冨安。リーグ戦でのフル出場は今季まだないが、今後の活躍次第で再びスターターとしてプレーする姿も見られるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)