リバプール、一新した中盤は「最強のエリア」 遠藤航の「ローテーションプレーヤー」化を海外懸念

リバプールの中盤に海外注目【写真:ロイター】
リバプールの中盤に海外注目【写真:ロイター】

マック・アリスター、ソボスライ、ジョーンズが一歩リード

 イングランド1部リバプールは今夏の移籍市場で多くのベテランMFがチームを去ったが、積極的な補強を展開して中盤の顔ぶれを一新した。米スポーツ専門局「ESPN」は、生まれ変わったリバプールの中盤は「スカッドの中で最強のエリアになったように見える」と指摘している。

 リバプールにとっては大刷新の夏のとなった。前キャプテンのイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン、ブラジル代表MFファビーニョと中盤のレギュラー格だった2人がサウジアラビアへ移籍。さらにギニア代表MFナビ・ケイタ、元イングランド代表MFジェームズ・ミルナー、イングランド代表MFアレックス・オックスレイド=チェンバレンも退団と、経験豊富なベテランMFたちが一斉にチームを去った。

 その穴を埋めるべく、ブライトンからアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター、ドイツ1部RBライプツィヒからハンガリー代表MFドミニク・ソボスライの獲得を早々に決め、移籍市場終盤にはシュツットガルトから日本代表MF遠藤航、バイエルン・ミュンヘンからオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフも補強した。

 プレミアリーグ開幕6試合を5勝1分と無敗で駆け抜けてきたなか、基本の4-3-3システムで中盤はソボスライ、マック・アリスターの新戦力2人と、元U-21イングランド代表MFカーティス・ジョーンズのトリオがファーストチョイスとして落ち着いている。

 中盤の底、いわゆるアンカーポジションはマック・アリスターが務める。このポジションのスペシャリストは遠藤だが、マック・アリスターが本職ではない新しい役割へ適応すべく奮闘中。それによって好調なソボスライ、ジョーンズとの共演を可能にしている。

 移籍ウィンドーで主力選手が一気に抜けたが、補強によって「中盤のセントラルはスカッドの中で最強のエリアになったように見える」と記事では指摘されている。特にソボスライとジョーンズの好調さは日本代表MF遠藤らの出場機会に大きな影響を与えるだろうと今後の展望も伝えられている。

「アルゼンチン代表MF(マック・アリスター)が深い位置に下がることで、選択肢が多い8番の役割のスペースが空く。ソボスライとジョーンズが今のレベルのパフォーマンスを維持すれば、遠藤やフラーフェンベルフは単なるローテーションプレーヤーになるかもしれない」

 リバプールの中盤にはほかにもU-21イングランド代表MFハーベイ・エリオットが控えるだけえなく、負傷中のスペイン代表MFチアゴ・アルカンタが復帰すれば“最強エリア”のポジション争いはさらに過熱することになりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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