冨安は「質の高さを思い出させた」 アーセナルでの“CB初先発”を英紙評価「ホワイトが外れるかも…」

アーセナルでプレーする冨安健洋【写真:ロイター】
アーセナルでプレーする冨安健洋【写真:ロイター】

冨安は「恩恵を受ける可能性がある」と英紙言及

 イングランド1部アーセナルは、現地時間9月27日に行われたカラバオカップ(リーグカップ)3回戦でブレントフォードに1-0で勝利し、次ラウンド進出を決めた。アーセナル移籍後初めてセンターバック(CB)として先発出場した日本代表DF冨安健洋が高い評価を得ているが、英紙「デイリー・エクスプレス」は冨安がリーグ戦でも先発入りする可能性を報じている。

 前半8分にイングランド人MFリース・ネルソンが挙げたゴールが決勝点となり、ブレントフォードに1-0で勝利したアーセナル。冨安は、ここ数試合で控えになっていたイングランド代表GKアーロン・ラムズデールらとともに先発出場し、完封勝利に貢献した。

 記事では「多くの人たちはラムズデールが代表ウィーク明けに先発落ちするとは思っていなかった。3-1で勝利したスコットランド戦にプレーする前、彼はアーセナルの最初のリーグ戦4試合も先発していたからだ。だが、グディソン・パークでは夏に加入したラヤが先発した。アルテタ監督は、GKを試合ごとに最もマッチする選手に入れ替えることを示唆した」と、ラムズデールが先発から外れたことを報じた。

 そして、「アルテタ監督は常に個々のポジションの向上を目指しているが、来年1月までは新たな選手を獲得できない。それでもチーム内を見ることはでき、冨安が次に恩恵を受ける可能性がある」と指摘している。

 冨安は2021年にイタリア1部ボローニャから加入すると、すぐにアーセナルファンのお気に入りになった。しかし、最初のシーズンは右サイドバック(SB)として2022年1月に負傷するまで、ほとんどの試合でプレーしたが、その後も負傷が続き、所属2シーズン目はイングランド代表DFベン・ホワイトがそれまでアーセナルでは一度もプレーしていなかった右SBのポジションを得ることになる。ホワイトが右SBに定着したことで、冨安の出場機会は限られ、左SBを務めることもあった。

 それでも、ブレントフォード戦のパフォーマンスから「今は万全な体調で、最高の状態に見える」とし、「冨安がポジションを得る場合は、ホワイトが先発から外れる可能性がある。ホワイトは昨シーズンほどいいスタートを切れていない。そして、(オランダ代表DF)ユリエン・ティンバーが開幕戦で負傷していなければ、すでに先発から外れていた可能性もある。決してひどい出来ではないが、それはラムズデールも同じだった。ブレントフォード戦の冨安は、改めてその質の高さを思い出させた」と、冨安を起用する可能性を伝えている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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