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クラブW杯にアジア最多4度出場の韓国勢 全北の37歳エースが語る一発勝負を勝ち抜く術とは
「そこまで実力が重要だとは考えていない」
「日本のサッカーも質が高く、日韓のどちらが優位なのかについて断言するのは難しいです。ただ、ACLでもそうですがトーナメントになった場合、一発ですべてが決まるので、私はそこまで実力が重要だとは考えていません。精神的にどれだけ準備できているのか、それが一番重要です。
チームの実力はどこも紙一重。ならばグラウンドでどれだけベストを尽くせるのか、ボールに向かう気持ちやゴールを決めようとする気持ち、ゴールを守ろうとする気持ちを持って、どれだけ必死にプレーできるのか。そういう部分が出るのか出ないのかで、勝負が分かれます。我々のチームはそうした精神的な部分で、しっかりとした準備ができています。しんどい時こそ勝負強さを発揮するメンタルの大切さを、選手たちは体感しているわけです。そういうサッカーをすれば勝てると信じているからこそ、トーナメントで力を発揮するのだと思います」
37歳になっても全北で不動の地位を築くベテランFWが語る言葉には、妙な説得力があった。彼らは今大会、アジアのクラブが超えられなかった3位の壁を打ち破るつもりだ。
【了】
金 明昱●文 text by Myung-wook Kim
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images