イニエスタとアロンソの後継者は…

　“ニュー・イニエスタ”に選ばれていたのは、レアル・マドリードのMFイスコだ。当時マラガに所属していたが、卓越した技術を買われ、2013年夏にレアルへの移籍を果たした。

　だが、“銀河系軍団”の豪華な顔ぶれに圧倒されベンチを温め続ける日々が続いた。3年が経ち、24歳となった現在も依然として確固たる地位を築けておらず、出場機会を求めて近い将来の移籍が有力視されている。

　“ニュー・アロンソ”に抜擢されていたのは、レアル・ソシエダのMFアシエル・イジャラメンディ。正確無比なキック精度を評価され、2013年にレアルへと移籍。しかし、本家アロンソからポジションを奪取できず、分厚い選手層に押し出される形でわずか2年で古巣へ戻ることとなった。

　36歳となったシャビは、中東に身を置き、事実上のセミリタイアを迎えているが、イニエスタとアロンソは依然としてメガクラブの一員として活躍している。スペインの黄金期を支えた猛者たちを追い越すことは、やはり容易くなかったようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images