トッテナム会長、世界的名将2人の招聘を後悔 「ファンはより大きな不満を抱えた」
レヴィ会長がモウリーニョ&コンテ両指揮官の招聘を回想
イングランド1部トッテナムはアンジェ・ポステコグルー監督を新監督に据えた今季、エースのイングランド代表FWハリー・ケインがドイツ1部バイエルン・ミュンヘンへ移籍する痛手を被りながらも、開幕5試合で4勝1分と好スタートを切っている。そうしたなかでオーナーのダニエル・レヴィ氏は、世界的な名将であるジョゼ・モウリーニョ監督、アントニオ・コンテ監督をかつて招聘したことを「間違いだった」と語った。英紙「メトロ」が報じている。
トッテナムは2019年11月にマウリシオ・ポチェッティーノ監督を解任。その後任となったのが、現在はイタリア1部ASローマの指揮を執るモウリーニョだった。しかし、クラブにタイトルをもたらせず2021年4月、カラバオ杯決勝を控えた数日前に解任となった。その後、ヌーノ・エスピリト・サント監督が4か月指揮を執り、2021年11月からはアントニオ・コンテ監督が約1年半、指揮を執っていた。
ポステコグルー監督の下で好スタートを切ったトッテナムだが、レヴィ氏は「私はジョゼとアントニオと素晴らしい関係を築けた。彼らは全く異なっていた。ファンフォーラムで語ったように、私は間違いを犯した。彼らは偉大な監督だが、このクラブには合っていなかった。彼らが勝ちたい方法は、私たちが勝たなければいけない方法とは違っていた」と、クラブの哲学に合っていないことを強調した。
「私は、ファンが望んでいるサッカーのスタイルは、攻撃的なサッカーだと思っている。例えば、それは4-3で勝つことだが、彼らのサッカーというのは、守備的に戦って1-0で勝つことを厭わない。私たちは勝利を切望する状況にあった。あの頃、4年、5年前、何よりも勝利を取ろうとしていた。だが、勝てなかった。そして勝てなかったことで、ファンはより大きな不満を抱えることになった」
横浜F・マリノスを率いてJリーグを制したポステコグルー監督は昨シーズン、スコットランド1部セルティックの監督として国内3冠を達成した。オーストラリア人監督は2007-08シーズンにEFLカップ(現カラバオ杯)を制して以来、タイトルのないクラブに新たなトロフィーをもたらせるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)