クンツ監督を解任したトルコの後任監督が決定

　9月12日に日本代表が国際親善試合で対戦（4-2）したトルコ代表がステファン・クンツ監督を解任。後任はイタリア人のヴィンチェンツォ・モンテッラ氏になった。

　モンテッラ氏は現役時代にローマなどでプレーし、元日本代表MF中田英寿氏とも共闘した2000-01シーズンにはセリエAの優勝も経験。上背がそれほどでもない（172センチ）こととゴールパフォーマンスから「アエロプラニーノ（小型飛行機）」の愛称で知られた。

　左足でのプレー精度が高く、02年の日韓共催ワールドカップ（W杯）にも出場するとグループステージではメキシコ戦でFWアレッサンドロ・デルピエロのゴールをアシストして敗退危機から救った。指導者としてはACミランを率いた2016-17シーズン当時に元日本代表MF本田圭佑を指導している。昨季までの2シーズンは、トルコのアダナ・デミルスポルを率いていた。

　トルコ代表は来年の欧州選手権に向けた予選D組で首位クロアチアと同勝ち点ながら2位。消化試合数がトルコの方が1試合多いだけに有利と言えない状況だが、出場の可能性を十分に残している。再建を託されたイタリア人指揮官は、ドイツで開催される欧州の大舞台にトルコを導けるか。