浦和カンテ、相性抜群の武漢相手に殊勲の同点弾 「勝利できなかったことで少し苦い味は残る」

同点ゴールを決めた浦和のホセ・カンテ【写真:Getty Images】
同点ゴールを決めた浦和のホセ・カンテ【写真:Getty Images】

後半アディショナルタイムに2-2に追い付く一撃

 浦和レッズのFWホセ・カンテは9月20日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ初戦、武漢三鎮(中国)とのアウェーゲームに途中出場すると、試合終了間際に2-2に追い付く同点ゴールを決めた。試合後には「勝ち点1をもたらすゴールができて良かった」と振り返った。

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 浦和は前回大会の優勝により今大会をプレーオフから参戦して勝ち上がり、本戦へと入った。武漢は、昨年までの中国勢が新型コロナウイルスに関する政府方針もありユースチームの選手などの登録で臨んでいたところから変化し、今季はフルメンバーで参戦。過去に広州恒大(当時名称)などでプレーした中国人選手を多く抱え、川崎フロンターレでの監督経験もある高畠勉監督が率いる。

 その相手に浦和は前半10分に先制点を許したが、後半10分にFWブライアン・リンセンが同点ゴール。しかし、5分後にゴール前でのDF明本考浩のプレーによりビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でオンフィールドレビューが実施。判定はPKとなり、これを決められてしまった。浦和のマチェイ・スコルジャ監督はハーフタイムに3枚替えしていたところから、このPKが蹴られるまでの間に明本からカンテへの交代を行った。

 その後は浦和が敵陣で進める時間を長くしながらゴールを奪えない時間が続いた。ラスト10分ではFW興梠慎三も入れてストライカー3枚をピッチに立たせるなかで迎えた後半アディショナルタイム、右からのクロスのこぼれ球に反応したカンテがペナルティーエリアの外から豪華に左足ミドルを蹴り込んだ。これにより2-2の引き分けに持ち込んだ。

 カンテは前所属の滄州雄獅で、武漢戦で4ゴールを決めた実績があり相性の良さが話題になっていた。殊勲のストライカーは「ゲームをコントロールできているなかでも難しい試合、勝ち点1をもたらすゴールができて良かった。ただ、勝利できなかったことで少し苦い味は残りますね」と、ゴールを喜びつつも気を引き締めた。

 10月4日の第2戦では、ホームでの初戦で浦項スティーラーズ(韓国)に2-4の敗戦を喫したハノイFC(ベトナム)をホームに迎え撃つ。背水の陣で臨んでくる東南アジア勢とのゲームに向け、カンテは「本日は勝ち点3をもたらせなかったが、チームのコンディションはいいのでホームゲームで勝利したい」と、アジア連覇への道のりの始まりを見据えた。

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