浦和、ACL初戦で中国の武漢に2-2ドロー 敗戦濃厚からカンテが殊勲の劇的同点弾

浦和は2-2のドロー【写真:Getty Images】
浦和は2-2のドロー【写真:Getty Images】

浦和は2度同点に追い付く

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24の東地区が9月20日に開幕節の第2日を迎え、前回王者の浦和レッズはアウェーで武漢三鎮(中国)と対戦し、試合終了間際の同点ゴールで2-2の引き分けに持ち込んだ。

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 浦和は昨季のJ1リーグや天皇杯で出場権を獲得できなかったものの、決勝のみ今年に入って行われた2022年大会を優勝。その結果、プレーオフからの出場で本戦に駒を進めた。一方の武漢は、昨年まで新型コロナウイルスに関する政府方針もあり、ユースチームの選手などの登録で臨んでいたところからフルメンバーでの参戦に。武漢は過去に広州恒大(当時)などでプレーした中国人選手を多く抱え、川崎フロンターレでの監督経験もある高畠勉監督が率いる。

 浦和は主将のDF酒井宏樹が欠場し、最終ラインにはDF荻原拓也が右サイドバック、センターバックの一角にはDF岩波拓也を起用。日本代表の欧州遠征で代表初ゴールの活躍を見せたMF伊藤敦樹もスタメンに戻り、最前線にはFWブライアン・リンセンが入った。武漢のサポーターによる大歓声で始まったゲームは前半10分、前線にボールを収められるとフォローしたMFジャン・シャオビンに右足ミドルを決められ浦和は早い時間帯に0-1のビハインドを背負ってしまった。

 次第にペースを奪い返した浦和は前半25分、ペナルティーエリア内に入ったリンセンが右足アウトサイドでトリッキーなシュートを狙うもGK正面に飛んだ。2分後には前後の出し入れから伊藤がペナルティーエリア内まで入り、マイナスのラストパスをMF安居海渡が左足で狙うもゴールポストに当たり際どく外れた。

 0-1で迎えたハーフタイムにマチェイ・スコルジャ監督は3枚替えを決断。前半にイエローカードを受けた岩波に代えてDFマリウス・ホイブラーテン、DF大畑歩夢に代えてDF明本考浩、右サイドに入ったFW髙橋利樹に代えてMF関根貴大をピッチに送り込んだ。すると後半10分、浦和は右サイドから安居がクロスを入れるとリンセンが相手の間に入り込みヘディングで叩き込んで1-1の同点に追い付いた。

 しかし5分後、自陣ゴール前の浮き球に対して明本が相手に身体を寄せた場面で主審はファウルとしなかったものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でオンフィールドレビューが実施。判定はPKとなり、これをFWダヴィドソンに蹴り込まれてしまった。また、この判定が出るまでの間にスコルジャ監督は明本に代えてFWホセ・カンテを投入。右サイドバックに関根を下げ、リンセンを左サイドに出した。

 それでもゴールを奪えない浦和はラスト10分でMF岩尾憲を下げてACL日本人通算最多得点のFW興梠慎三を投入。すると後半アディショナルタイム、右からのクロスのこぼれ球に反応したカンテがペナルティーエリアの外から豪華に左足ミドルを蹴り込んで2-2の同点に持ち込み、敵地での初戦に貴重な勝ち点1を手にした。浦和は同組に浦項スティーラーズ(韓国)とハノイFC(ベトナム)が入る中での戦いが続いていく。

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