韓国クラブに惨敗で「あれほどまでのチームはJリーグにいない」 横浜FMの選手が吐露「やりたい放題」
横浜FMはホームで大量4失点の敗戦 徹底した仁川のカウンター戦術に沈む
横浜F・マリノスはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)開幕戦で仁川ユナイテッドFC(韓国)と対戦し、2-4で敗れた。ACL初挑戦の相手にホームでよもやの大量4失点を喫したなか、徹底的なカウンター戦術を貫いた仁川に対し、横浜FMの選手たちからは「あれほどまでに徹底的に引いてくるチームは、Jリーグにいない」といった戸惑いの声や、「堅守速攻のチームにやりたい放題された」と悔しさを滲ませる声もあった。
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J1王者として今季のACLに臨む横浜FMは、昨季のKリーグ4位からプレーオフを突破し、ACL初挑戦の切符を手にした仁川をホームに迎え撃った。直近のリーグ戦で3戦未勝利(1分2敗)と停滞感が漂うなか、前半8分にカウンターからオウンゴールで失点。直後の同17分にコーナーキック(CK)からMF西村拓真が同点弾を決めるも、同37分にまたもカウンターから相手FWジェルソ・フェルナンデスにゴールを奪われる。同43分に再びCKからMF宮市亮がヘディング弾を決めて前半を折り返したが、後半30分、39分と立て続けに途中出場の相手FWエルナンデス・ロドリゲスに得点を許し、2-4で敗れた。
仁川のカウンター攻撃に翻弄され、ホームで大量4失点の惨敗スタートを喫したため、試合後にミックスゾーンを通る横浜FMの選手たちは軒並み厳しい表情を浮かべていた。取材に応じたDF角田諒太郎は、「堅守速攻のチームにやりたい放題されて、良くない形でボールロストしてしまい、結局相手の狙いどおりに失点してしまったというのが今日の試合だった」と試合を振り返った。
CKから全2得点を演出したMF吉尾海夏は「試合前にこういう戦い方をしてくると聞いてはいましたが、あれほどまでに徹底的に引いてくるチームは、Jリーグにいない」と吐露しつつ、「そういう相手に対してセットプレーで2点を取れたという点はポジティブに捉えていいと思っているが、失点シーンは簡単にやられすぎてしまった」と反省の弁も述べていた。
アンカーの新役職を担った主将喜田「チャレンジとリスクは紙一重」
主将のMF喜田拓也はこの日、従来のダブルボランチシステムではなく、アンカーの役割を務める新しい試みを託されていたなか、「チャレンジとリスクは紙一重だと思っている。チャレンジを怖がっていては得点を奪えないし、そのチャレンジでエラーが出ればカウンターを受けてしまうリスクもあるわけで、そういった部分を含めて相手が自分たちを上回ったということ」と口にしていた。
仁川の堅守速攻のスタイルは事前にチーム全体に共有されていたようで、実際にピッチでは8枚が守備でブロックを形成し、2枚の外国人アタッカーでカウンターを狙うといった割り切った戦術で挑んできた。横浜FMとしては中盤を逆三角形のような構成にすることで攻撃に人数を割くチャレンジで臨み、結果的には犯したリスクに屈する格好にはなったものの、今後この日のような堅守速攻に振り切ったチームとの対戦での試みとしては、貴重な経験値となったはずだ。
■AFCアジアチャンピオンズリーグ2023-24
グループH
メルボルン・シティ(オーストラリア) vs ヴァンフォーレ甲府
19:00キックオフ
解説:ハーフナー マイク 実況:福田浩大
グループJ
武漢三鎮(中国)vs 浦和レッズ
21:00キックオフ
解説:槙野智章 実況:野村明弘
■AFCチャンピオンズリーグ2023-24 グループステージ日程
第1節 9/19(火)9/20(水)
第2節 10/3(火)10/4(水)
第3節 10/24(火)10/25(水)
第4節 11/7(火) 11/8(水)
第5節 11/28(火)11/29(水)
第6節 12/6(火) 12/12(火) 12/13(水)
(城福達也 / Tatsuya Jofuku)