横浜FM撃破の背景に“横浜FCイズム”あり 敵将の韓国人監督が明かす「通ずるものがあった」

仁川ユナイテッドのチョ・ソンファン監督【写真:徳原隆元】
仁川ユナイテッドのチョ・ソンファン監督【写真:徳原隆元】

横浜FMはACL開幕戦で2-4の黒星 ACL初挑戦の仁川にホームで金星を献上

 J1横浜F・マリノスは9月19日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)開幕戦で仁川ユナイテッドFC(韓国)と対戦し、2-4で敗れた。試合後、ACL初挑戦となった仁川のチョ・ソンファン監督はJ1王者の横浜FMから掴んだ勝利の背景に、同地域のライバルチームである横浜FCの存在を挙げ、「我々の強みが、横浜FCのサッカーに通ずるものがあった」と明かしている。

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 J1王者として今季のACLに臨む横浜FMは、昨季のKリーグ4位からプレーオフを突破し、ACL初挑戦の切符を手にした仁川をホームに迎え撃った。直近のリーグ戦で3戦未勝利(1分2敗)と停滞感が漂うなか、前半8分にカウンターからオウンゴールを喫して失点。同17分にコーナーキック(CK)からMF西村拓真が同点弾を記録するも、同37分にまたもカウンターから相手FWジェルソ・フェルナンデスにゴールを奪われる。同43分に再びCKからFW宮市亮がヘディング弾を決めて前半を折り返したが、後半30分、39分と途中出場のFWエルナンデス・ロドリゲスに連続得点を許し、2-4で敗れた。

 横浜FMは速攻から4失点し、ホームで黒星スタートを喫する形となった一方、仁川はACL初挑戦でJ1王者から敵地で勝利を掴み取ることに成功。試合後の記者会見に臨んだチョ・ソンファン監督は、現地取材に訪れていた韓国人記者から「この試合に臨むうえで、横浜FMと横浜FCの一戦でアイデアを享受したとのことだったが、実際はどうだったか?」と尋ねられ、質問に回答した。

「最近の横浜FMの試合を確認していて、あまり流れが良くない部分も感じてはいた。我々の強みが、横浜FCのサッカーに通ずるものがあったし、我々がリーグ戦でも取り入れている戦い方だった。なので今日はそこを貫いてやり続けた」

 8月26日に開催されたJ1リーグ第25節の“横浜ダービー”では、当時首位に立っていた横浜FMが、17位の横浜FCに1-4の大敗を喫していた。チョ・ソンファン監督はこの一戦を分析していたようで、堅守速攻のカウンターで見事に横浜FCの“再現”を成し遂げた。8枚で強固な守備ブロックを形成し、2枚の外国人アタッカーで得点を狙う仁川のプランは奏功し、横浜FMのホームで幸先良いスタートを切った。

■AFCアジアチャンピオンズリーグ2023-24

グループH
メルボルン・シティ(オーストラリア) vs ヴァンフォーレ甲府
19:00キックオフ
解説:ハーフナー マイク  実況:福田浩大

グループJ
武漢三鎮(中国)vs 浦和レッズ
21:00キックオフ
解説:槙野智章  実況:野村明弘

■AFCチャンピオンズリーグ2023-24 グループステージ日程
第1節 9/19(火)9/20(水)
第2節 10/3(火)10/4(水)
第3節 10/24(火)10/25(水)
第4節 11/7(火) 11/8(水)
第5節 11/28(火)11/29(水)
第6節 12/6(火) 12/12(火) 12/13(水)

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