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女子W杯で現地体験 元国際審判員が半自動オフサイドシステムに見解「費用対効果をJリーグがどう考えるかと…」
元国際審判員の深野悦子氏がJリーグジャッジリプレイで言及
スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、先日の女子ワールドカップ(W杯)にも国際サッカー連盟(FIFA)のアポイントで訪れていたという元国際審判員の深野悦子氏による最新の判定技術などに関する解説が取り上げられた。
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昨年のカタールW杯でも導入され、女子W杯では初となった半自動オフサイド判定システムや、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のリコメンド後にオンフィールドレビューが行われた場合、判定についてレフェリーがアナウンスする制度など新たなことも導入されていた。深野氏は「次の男子W杯では主審のアナウンスが入ってくると予想される」と、現在の事情を説明した。
そのうえで、大会での判定について「テクノロジーなくしては判断がつかないような判定がたくさんあった。センチを切るようなオフサイドもあった。ボールの中に入っているチップが人に触れたかどうかを判断するけれども、20台近くカメラがあっても判断できない、触れたらハートビートがフッと上がる。それを駆使してVARが仕事していた。そういうものなくしてW杯レベルはできないのだなと。レフェリーはそれをいかに上手に使うか。最終判断はレフェリーがすべきなので、テクノロジーを使って判断のミスを少なくするか、判断を早くするかということをトレーニングを通じてできたと思う」とコメントしている。
また、半自動オフサイドシステムはVARの判断を早くするとして、「画面上にフラグが立つ。1メートル以上なのか、以下なのかと。VARも緊張しているので、急にオフサイドのシーンが出ればタグをつけるけど、パッと出てくるので自分の判断が間違っていないのでチェックしようとできる」と、その裏側を話す。チップ入りのボールやゴールラインテクノロジーも含めて高額なのは間違いなく、「費用対効果をJリーグがどう考えるかと、J2やJ3もあるのでどちらを先にするか」と話していた。
そして、アディショナルタイムの長さについては「審判団がしっかり秒単位で計測して、浪費した時間もしっかりプラスする仕事をした。チームの反応は分からないけど、説明を受けた時に、カタールW杯では長くしたクレームはチームから一切なかったので、自信を持ってやり続けるとFIFAのトップに言われた」とする。また、そのことによって試合中の遅延行為などが減るかという点について、深野氏は「FIFAはそれを撲滅したいがために、これをしている」と、その目的も話していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)