冨安投入で「強さが加わる」 終盤起用のアルテタ采配を英識者が称賛「賢明な一手」
エバートン戦の終盤、ジンチェンコ→冨安投入の采配をネビル氏が回想
イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は現地時間9月17日のプレミアリーグ第5節エバートン戦(1-0)の後半35分からウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコとの交代で途中出場を果たした。元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏は自身のポッドキャスト番組でミケル・アルテタ監督による冨安投入を「賢明な一手」と振り返っている。
敵地でのエバートン戦に臨んだアーセナルは前半19分に抜け出したブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリがゴールネットを揺らすも、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)チェックでオフサイドとなり得点は認められなかった。その直後にマルティネッリが負傷交代となるハプニングもあった。
その後もアーセナルはエバートンの守備を崩し切れない時間が続いたが、後半24分にマルティネッリとの交代でピッチに立っていたベルギー代表FWレアンドロ・トロサールがゴール。これが決勝点となり、アーセナルは今季4勝目を挙げた。
マンチェスター・ユナイテッドの元キャプテンで、現在は解説者のネビル氏は「The Gary Neville Podcast」の中でアルテタ監督の交代策について言及。試合の終盤、左サイドバックで先発して好パフォーマンスだったジンチェンコに代えて冨安を投入した采配を絶賛していた。
「今日4バック、ジンチェンコはボールを持っている時に素晴らしく、ほかの3人(ベン・ホワイト、ガブリエウ・マガリャンイス、ウィリアム・サリバ)は守備面で非常にソリッドだった。そして、冨安を投入したのはミケル・アルテタの賢明な一手だったと思う。さらなる強さが加わり、守備はより手堅くなったように見えた」
ジンチェンコはポゼッション時に中盤に上がり、攻撃のスイッチを入れるパスやドリブルでの持ち運びなど攻撃面で存在感を発揮する。その一方で冨安は1対1の守備に優れ、高さもあることからディフェンス面でより安定感をもたらす存在だ。今季は終盤に守備を堅める際のクローザー的な起用が多くなっている。点差が開かず、失点が許されない展開のなかで冨安を投入したアルテタ監督の判断をネビル氏は高く評価していた。