「ライン低くない?」 横浜FC伊藤翔が悔やんだ前半の“悪循環”…J1残留に必要な要素は?「対処できることがあった」
FW伊藤が前半の失点につながるチーム全体の守備言及
横浜FCは9月17日に行われたJ1リーグ第27節で柏レイソルとホームにニッパツ三ツ沢球技場で対戦したが1-2で敗れた。J1残留を争う相手との6ポインターマッチだったが、風下の前半に後手を踏む形となり、PKと自分たちのミスから失点。後半にセットプレーの流れから1点を返したが、勝ち点差を「4」に広げられてしまった。
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この試合に先発出場していたFW伊藤翔は、最終ラインを高く上げるべきではないかと0-0の時に確認していたという。「ピッチ内でも『ライン設定どう?低くない?』という話をしていたのですが『今のところ大丈夫』ということでした。PKを取られることまでは予想していませんでしたが、ラインが低いと事故的なことは起きるんじゃないかと危惧していたので少し話したのですが『いける』ということだったので」と、ピッチ内でのやり取りを明かした。
PKで失点したことで、チームには前からボールを奪いに行くという意識が出てきたが、伊藤は「そこでスイッチが入ったけれど、横のズレも遅かったし、ボールを奪ってからの出ていくスピードも、前半はめちゃめちゃ、みんな遅かった。スイッチが入るのが遅かったし、みんな気合は入っていたけれど、それを上手く表現できなかった」と唇を噛んだ。
柏の良さが出る展開になった前半について、「風下だったこともある」と伊藤は分析する。「(蹴った)ボールが飛ばないから攻めづらいんじゃないかということで、若干、受けに回った部分があると思います。その結果、ラインが下がり、事故が起こる。そして失点する。相手は元気になる。という悪循環になっていった。悪いところが全部出た前半だったという気がします」。
後半に入り、風下に立った柏は戦い方を守備的にしていった。横浜FCは個人のミスも多く、なかなか引いた相手を崩せていないように外からは見えていた。だが、伊藤は「0-2になって、5バックみたいな形になれば崩すのは難しい。それでも、ちょっとずつ『やれるんじゃないか』と選手は感じていたと思います」と、点を取れる感覚も持てていたという。
「もちろん向こうもプロなので、相手もしっかり守ってきますから逆転することはできませんでしたが、そうなる前に対処できることがあったので、そこから話してやっていきたい。やっぱり前半がすべてだと思います。一番は向こうのアグレッシブさに面食らったところがあったと思うので。そこは自分たちのメンタル面なので、情けない試合だったと思います」
ここまでの27試合で総得点がリーグ最少23の横浜FC。先制点を取られると厳しくなるのは、数字からも明らかだ。今季は特に降格が1チームということもあり、シーズン終盤戦のモチベーションの持っていき方が難しいチームが多い。J1残留という目標を横浜FCが達成するためには、まずは自分たちが相手以上にアグレッシブに戦うことは最低条件になるはずだ。