昨季の苦悩を経てこその「今の自分」 モナコ南野が語る好調の要因「僕は自由にプレーできる」

南野拓実が充実のシーズンを過ごしている【写真:Getty Images】
南野拓実が充実のシーズンを過ごしている【写真:Getty Images】

2年目の今季は開幕4試合で3得点3アシストを記録

 フランス1部ASモナコに所属する日本代表MF南野拓実は、加入初年度となった昨季はリーグ戦18試合1得点に終わった。しかし、今シーズンはアドルフ・ヒュッター新監督の下で定位置を確保すると、開幕4試合で3得点3アシストを記録してチームが首位に立つ原動力となっている。昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)以降、離れている日本代表への復帰も期待される声が上がっているが、南野自身も充実感を得ているようだ。海外サッカーサイト「OneFootball」が南野のコメントを伝えている。

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 リーグ・アンで突出した活躍を見せている南野は、首位に立っているモナコの原動力とされている。開幕4試合まで全試合でゴールかアシストのどちらかを記録している選手が、リーグで唯一となっていることについて、南野は衛星放送「ビーイン・スポーツ」の番組で、「すごく特別なこと。僕たちのチームはとてもいいサッカーができていて、リーグの首位に立つことができている」と、充実感を口にした。

 今回、南野は1トップの背後にロシア代表MFアレクサンドル・ゴロヴィンと並ぶ形で起用されている。「自分の最大限の力を発揮できるとても好きなポジション」と笑顔を見せ、「(1トップの)ウィサム(・ベン・イェデル)が作ってくれるスペースを使えるし、それを楽しめている。その役割を与えられると、僕は自由にプレーができるし、今はそれが機能している」と、胸を張った。

 ゴロヴィンとの役割の違いについては、「ゴロの特徴は、僕とは異なっている。彼の役割は、低い位置までボールを受けに行って攻撃を仕掛けること。僕はスペースを探して、常にパスを得点機に変えるかをいつも考えている。ボールを奪い返したら、すぐに相手の守備がどんな形になっているかを見て、自分が使えるスペースがどこにあるかを探して、動くんだ。それらはすべて可能な限り早くやらないといけない」と、説明する。

 また、守備面での役割に関しても、南野は「ボールを失った瞬間、僕は取り戻すことを考える。最初のDFのつもりでね。そうするか、高い位置からプレスをかけるか。僕らの役割は、その点でも違っている。プレスをかけて、ボールを奪うことも僕の役割。特に狭いスペースでね。今は、その点でも上手くできていると思うし、それもいいことだと思う」と、違いについて口にしている。

「昨シーズンは僕にとって難しかった。チームも機能していなかった。そんななかで、僕は自分の最大限の力を出せなかった。僕が上手くいっていたら、状況を変えることができていたと思うけれど、すべてがはっきりしていたわけではなかったし、それには後悔もある。そのことは少し腹が立っているけれど、それがあるから今の自分がある。今シーズンは、そのフラストレーションと決別したい」

 イングランド1部リバプールで十分な出場機会を得られず、モナコに移籍した南野。2シーズン目を迎えた今、大きな手応えを感じられているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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