マンUは「ピッチ外の混乱に感染」? チームの危機に英紙注目「ファンの忍耐もすでに限界」
三笘所属のブライトン相手に1-3の敗戦
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは、9月16日のプレミアリーグ第5節ブライトン戦で1-3の敗戦を喫した。今季リーグ戦5試合を終えた時点ですでに3敗目。英紙「デイリー・メール」は「アイデンティティを失った。悪夢の敗戦」と、ブライトン戦でさらに浮き彫りとなったクラブの現状を嘆いている。
1938年からイングランドのトップリーグに属しているユナイテッド。しかしここ数年は低迷し、リーグ優勝は2012-13シーズン以降遠ざかっている。今シーズンはエリック・テン・ハフ体制2年目となったが、ここまでリーグ5戦で2勝3敗と負け越す成績になっている。
16日にホーム、オールド・トラフォードで行われたブライトン戦は、随所で魅力ある攻撃を展開しながらも3-1の敗戦。日本代表MF三笘薫、先日ドイツ代表に初選出されたMFパスカル・グロスなどを擁する好調チーム相手に苦戦した。
「デイリー・メール」紙は「ブライトンの大暴れにより、ピッチ内外で大混乱に陥った」とこのゲームを振り返る。ユナイテッドが警戒していた日本人アタッカーについて「(対峙した)ディオゴ・ダロトは、三笘薫の攻撃の脅威に手を焼くことになった」と、右サイドバックに入ったディオゴ・ダロトとのマッチアップを報じていた。
対戦相手の展開したサッカーについて「ブライトンはポゼッションにおいてとても勇敢で、とても確実である。彼らは魅惑的だった」と記事では絶賛しつつ、対するユナイテッドの不振について触れている。
「ユナイテッドがリーグ戦4試合連続で失点を喫したのは1979年以来で、1989年以来最悪のスタートとなった。ユナイテッドはタイトル争いから脱落し、現時点ではトップ4入りの有力候補にすら見えない。かつてのビッグクラブの面影もない、枯れ果てた詐欺師と化してしまった」
また「ファンの忍耐もすでに限界にきている」と、不振脱却の糸口の見えないチームに苦言。テン・ハフ監督と確執が報じられたイングランド代表MFジェイドン・サンチョはトップチームから追放され、ブラジル代表FWアントニーは女性への暴行疑惑で合流できていない。ピッチ外でも問題が山積みとなっている。
記事でも「ピッチ外の混乱に感染し、ユナイテッドは今、ピッチ上でも危機に瀕しているクラブだ」とクラブ全体が直面するさまざまな問題が、ピッチにも影響していると推察。直近での試合は、昨年UEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を初めて獲得し、進化を遂げるブライトンとは明暗の分かれる一戦となってしまったようだ。