「ダロトvs三笘」にマンチェスター地元紙注目 24歳DFを評価「試合の早い段階で抑え込むことに成功」
ダロトは「タスクを忠実に遂行」と地元紙評価
イングランド1部ブライトンの日本代表MF三笘薫は、9月16日のプレミアリーグ第5節マンチェスター・ユナイテッド戦(3-1)でフル出場。対峙したユナイテッドのポルトガル代表DFディオゴ・ダロトとのマッチアップに、マンチェスター地元紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」も注目している。
開幕から5試合連続スタメンに名を連ねた三笘は前半3分、左サイドを駆け上がろうとしたが、24歳の相手DFダロトにタックルを食らい、カウンターのチャンスを逃した。
試合が動いたのは前半20分。右サイドからコートジボワール代表FWシモン・アディングラが折り返し、元イングランド代表MFアダム・ララーナがニアでスルー。古巣対決となった元イングランド代表FWダニー・ウェルベックが合わせて先制ゴールを奪った。
ブライトンの1-0で折り返したゲームは後半8分、三笘が起点となり、ガーナ代表DFタリック・ランプティを経由して、最後はドイツ代表MFパスカル・グロスが絶妙なシュートを突き刺して追加点を奪った。
ブライトンは後半26分にチーム3点目を挙げたが、その2分後にユナイテッドのチュニジア代表MFハンニバル・メイブリに豪快なミドルシュートを食らい、1点を返される。三笘は後半34分、左サイドを駆け上がりライン際をえぐってチャンスを作ったが、ユナイテッドGKアンドレ・オナナの牙城を崩せず。試合はブライトンが3-1で制した。
データ分析会社「オプタ」の数値を元にデータを展開する「SofaScore」によれば、90分間フル出場した三笘はボールタッチ40回、ドリブル成功は5回中0回とユナイテッドの対策に遭った印象だ。
英地元紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」は、「ダロトvs三笘」の項目を立て、昨季の公式戦で三笘を抑えることに成功したイングランド人DFアーロン・ワン=ビサカを引き合いに出しながら、両者のマッチアップを取り上げている。
「ディオゴ・ダロトとアーロン・ワン=ビサカの間に大きな能力の差はないが、ブライトン戦でダロトが先発したことは驚きだった。というのも、昨シーズンにワン=ビサカが危険な三笘に対して好パフォーマンスを発揮した事実があったからだ。FAカップ準決勝、ウェンブリー・スタジアムで披露したワン=ビサカのプレーは、おそらく同大会における彼のベストパフォーマンスだったと言えるだろう。
エリック・テン・ハフ監督は右ウイングを起用しなかったことでダロトを先発させた。最終ラインに幅を持たせる必要があると考えての抜擢であり、その点でダロトのほうがワン=ビサカよりもベターな選択肢だったようだ。とはいえ、ダロトにとっての困難は、ワールドクラスのドリブラーである三笘を相手にしなければならなかったこと。ダロトはそんなタスクを忠実に遂行し、試合の早い段階で三笘を抑え込むことに成功している。もしそうでなければ、三笘はその後に自信を持ってプレーしていただろう」
地元紙は、三笘に対して好守を見せたダロトを高く評価していた。