地元紙がかつての名門ミランとインテルを痛烈批判 「ミラノ沈没」「枯れた小枝」

かつての指揮官に集まる称賛の声

 一方のインテルは、ウディネーゼを率いるアンドレア・ストラマッチョーニ元監督の引き立て役に終わったという。
「(指揮官は)サン・シーロで、拍手喝采のまま退いた」「屈辱を晴らした後、謝罪した」
 記事では、元指揮官の采配面と、人格面を高く評価。ストラマッチョーニ監督は古巣からの白星に複雑そうな表情で、「ミランを倒した方がよかった」と語り、前節0-2で敗れたACミラン相手に白星を挙げられなかったことを悔やんだ。
 ジェノアは現時点で7位ミラン、11位インテルを差し置いて3位につけているが、「第二次世界大戦後、ここまでジェノアが高い順位につけたことがなかった」と久々の好調ぶりにも触れている。
 また、「コリエレ・デロ・スポルト」紙は「ミラノ沈没」という見出しで特集し、「トゥット・スポルト」紙も「小さなミラン」という見出しで両名門の不振を紹介した。
 ミランを撃破したジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長は試合前に地元紙に対し、「インテルとミランはすでにクオリティーを失った。ジェノアとの唯一の違いは総収入。チームのタレントに違いはない」と持論を展開したが、ミランはふがいない敗戦で、ミラノ凋落(ちょうらく)発言の屈辱を晴らすことはできなかった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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