新戦力FWゴミスは「ただボールを収めるだけではない」 川崎MFが感銘を受けた“百戦錬磨のスキル”とは?

川崎のバフェティンビ・ゴミス【写真:Getty Images】
川崎のバフェティンビ・ゴミス【写真:Getty Images】

川崎がFC東京との“多摩川クラシコ”で1-0の勝利、新加入のゴミスがデビュー

 川崎フロンターレは9月15日、J1リーグ第27節でFC東京と対戦し、1-0で勝利を収めた。今夏の移籍市場で加入した元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスが初先発でデビューを飾り、後半18分までプレーした。新戦力の大型FWについて、MF脇坂泰斗は「ただボールを収めるだけではなくて、こちらの意図を汲み取る力が高い」と“百戦錬磨のスキル”に太鼓判を押している。

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 今季の川崎はリーグ戦9位、FC東京は10位と上位争いから離脱している厳しい状況下で迎えた“多摩川クラシコ”だが、ともに勝ち点「33」で並ぶなかでの直接対決に。川崎にとっては負けられない一戦で、新加入のゴミスが先発に抜擢された。

 今夏に加入したゴミスは、リーグ・アンのリヨンやマルセイユといった名門クラブでの活躍にとどまらず、プレミアリーグのスウォンジー・シティやトルコリーグのガラタサライでもプレー。サウジアラビアのアル・ヒラルでは、2019年に行われたAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の浦和レッズ戦ではゴールを記録し、ACLで得点王と最優秀選手を受賞するなど、欧州だけでなく、アジアでも確かな実績を残してのJリーグ初挑戦となった。

 連携面やコンディション面もまだまだ調整中の段階ではあるが、デビュー戦となったFC東京戦ではポストプレーが光った。相手守備陣に囲まれがらもフィジカルを活かしたボールキープで味方が駆け上がる時間を随所で演出。この試合で先発したMF脇坂泰斗は「加入してから少し経って、どういうプレーが得意なのか、どういったことをしてくれるのかを擦り合わせる時間を作ることができて、彼の良さというのを理解しながら試合に臨むことができた」と振り返りつつ、ゴミスの見せたポストプレーに感銘を受けていた。

「収めるのも捌くのも上手い選手で、僕に3人目のコースが見えて、そこに出してほしいというメッセージを込めたパスも理解してくれている。そういう意味でもボールを当てやすく、ただボールを収めるだけではなくて、こちらの意図を汲み取る力が高い。やはり経験を積み上げた選手だなと感じさせられた」

 38歳という年齢もあり、ゴミスの運動量に関してはチームとしても向き合うべき課題にはなってくるが、「最後の方はバテてましたけど、そういった部分も計算に入れて解決していきたい」と、チームとしても歩み寄る姿勢を示した。ゴミスが本調子となるまではまだ時間を要するだろうが、チームにフィットした時、川崎の新たな一面を目にすることができるかもしれない。

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