本田に並んだ最低評価 ジェノア戦の出来に地元紙から激辛寸評「ミランで最悪の試合」
「価値の高いプレーは何一つない」
ACミランの日本代表FW本田圭佑は、7日のジェノア戦で0-1と敗れ、8日付のイタリア地元紙各紙から最低点を受けた。寸評でも「ミランで最悪の試合」「最初から蚊帳の外」「ピッチで休んでいた」と酷評が並んだ。
「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は本田にチーム最低の4.5点と厳しい評価を与えたが、寸評はさらに激辛だった。
「おそらくミランで、完全に最悪な試合だった。アントネッリにやられていた。状況を打破する他の策を探そうともしなかった。この試合で、価値の高いプレーは何一つ思い出せない。交代となったのは実に正当だ」
後半26分に途中交代となった本田。ミラン移籍後、不発続きで批判を集めることが多かった昨季以上に、この試合の方が最低の試合だったと厳しく非難された。決勝点を許した相手DFアントネッリの対応に苦労し、見せ場はなかったとも言われている。チームの最優秀選手はGKディエゴ・ロペスで、6.5点だった。
一方、「コリエレ・デロ・スポルト」紙は5点と平均以下の評価だった。「初めから蚊帳の外にいた」と攻撃のみならず、プレーでチームに貢献できなかったと背番号10を切り捨てている。チームの最高点はディエゴ・ロペスと、MFボナベントゥーラの6点。最低点はFWステファン・エルシャラウィの4点だった。
「トゥット・スポルト」紙は本田に落第を意味する4点と手厳しかった。チーム最低の評価に加え、「いつものようにピッチに立ったが、完全に休養をとっていた」と乏しかった運動量を指摘された。最高点はボナベントゥーラの6.5点だった。
7試合連続でゴールのなかった本田は、ジェノア戦前に発熱でダウンし、病み上がりだった。リーグ戦と日本代表戦で3度イタリアと日本を往復する蓄積疲労もあったのだろう。それとともに相手に研究されてきたことも不発の理由かもしれない。
ミランも11月2日のパレルモ戦以来の黒星で7位と振るわない。フィリッポ・インザーギ監督からゴールを要求されている本田も自らも結果を出し、勝利に貢献したいところだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images