Jリーグ、G大阪へけん責&罰金100万円の懲罰を決定 元ユース監督の森下氏の事案で制裁
3月に指導の適正範囲を超えた不適切な言動が認められたため、ユース監督を退任
Jリーグは9月12日、ガンバ大阪へけん責、および罰金100万円の懲罰を決定した。今年3月までユース監督を務めていた森下仁志氏の指導の適正範囲を超えた不適切な言動による事案に対するクラブへの制裁となる。
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森下氏は3月に指導の適正範囲を超えた不適切な言動が認められたため、ユース監督を退任が決定。2021年1月から23年2月頃までの間に、複数のユース選手に対し指導の適正範囲を超えた不適切な言動を行ったとされている。
この件に関して、12日にJリーグはクラブ側の責任問題について言及。「指導が肉体的にも精神的にも負荷の高いものであることを認識していたことから、同監督の指導により、未成年のユース選手が肉体的にも精神的にも過度な負荷を受ける可能性があることを予見することが十分に可能であった」として懲罰内容を発表している。
■クラブへの懲罰内容
けん責(始末書をとり、将来を戒める)
罰金 100万円
この決定に際し、Jリーグが参照した点は以下のとおり。
(1)本件クラブは、本事案の発覚後すみやかにJリーグに報告を行い、ユース選手、コーチ等の関係者へのヒアリングに着手し、事案の解明に努めた。
(2) 本件クラブは、ヒアリングの結果、一定の確度をもった事実認定を行い、認定した事実関係に基づき、森下氏の退任、新たな相談窓口の設置等の再発防止策を講じた。
(3) 本件クラブは、森下氏の退任とともに具体的な再発防止策を記者発表するとともに、ユース選手保護者への説明会を実施し、自ら調査検討した内容を説明しており、適切な事後対応に努めた。
(4) 森下氏の言動により、複数のユース選手が精神的苦痛を受けた。
(5) 森下氏の指導対象は未成年者であったことから、トップチームに比しても、クラブとして同監督の管理監督について慎重な配慮が必要であった。
(6) 本件クラブは、ユースチームの状況について、アカデミーダイレクター以外の報告体制を整備しておらず、アカデミーダイレクターによる報告が機能しなかった場合の報告体制を整備していなかった。
以上の事情を総合的に考慮したという。
(FOOTBALL ZONE編集部)