日本は「世界トップクラスに近づいた」 W杯優勝経験国の撃破に中国感銘「いつかW杯で優勝しても不思議じゃない」
日本はW杯でドイツとスペインを破ったのに続き、再びドイツを撃破
森保一監督率いる日本代表は現地時間9月9日(日本時間10日)、敵地での国際親善試合で強豪ドイツ代表に4-1で快勝。昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)に続く2連勝は世界を驚かせた。中国メディアでもさまざまな反応が出ている。
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中国最大のサッカーメディア「足球報」は「日本はW杯優勝経験国に勝ち慣れてしまった」と見出しを打ち、「W杯優勝経験国を3度破ったことで(カタールW杯のドイツ戦、スペイン戦、今回の親善試合ドイツ戦)日本はもはや欧州を恐れることはなくなり、世界トップクラスに近づいた」と報道。 また、中国有数のスポーツメディア「新浪体育」は、「日本の攻撃はあまりに鋭く、勝利に値した」と称賛した。
長年、中国の国営放送「CCTV」でキャスターを務めた黄健翔(ファン・ジャンシャン)氏は、「日本がいつの日かW杯で優勝しても不思議じゃない。むしろずっと優勝できなかったほうがおかしいくらいだ。私の生きてる間に日本がW杯を制し、黄色人種でもできるんだ! という満足感と、でも日本なのかという複雑な気持ちを味わいたい」と日本代表への期待を示した。
日本に対する称賛の一方で、ドイツを心配する声も多かった。ドイツは直近5試合で1分4敗、日本戦の前にはポーランド、コロンビアにも敗れていた。足球報によれば「ドイツは21世紀以降初めて、国際Aマッチ3連敗」だという。
ドイツサッカーを長く取材する秦遊夏(チン・ヨウシャ)氏は、「9か月前と異なり、今回は完膚なきまでに、各方面で日本にやられた。FW上田綺世のパフォーマンスがもっと良ければ、もっとひどい差がついていたかもしれない」とし、「ドイツ代表監督のハンジ・フリックがこの9か月間やったことは、チームをより悪くしたことだけだ。ドイツサッカー協会は対策を講じなければならない」と監督交代を示唆していた(10日にドイツサッカー連盟はフリック監督の解任を発表)。
中国サッカー雑誌元編集長の李巴喬(リー・バーチャオ)氏は、「現在のドイツの戦力は充実している。彼らはメンタル面で優位性を失っている」とドイツを心配した。
なお、中国代表は9月9日にホームで世界ランク136位と格下マレーシアと対戦し、1-1の引き分けと苦戦を強いられた。あるファンは「日本が誰に勝ってももう驚かないし、我々が誰に負けてももう驚かない」と嘆いていた。