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激震ドイツ、母国メディアが挙げたフリックの“後任候補”6人 就任は“非現実的”も「理想の監督」と称されたのは?
ナーゲルスマン監督、グラスナー氏など6人の可能性を探る
ドイツ代表は現地時間9月9日、ヴォルフスブルクで行われた国際親善試合の日本代表戦で1-4の敗戦を喫した。今年に入って4敗目と母国からも厳しい目が向けられるなか、ハンジ・フリック監督の解任が10日に決定。“後任候補”を現地メディアも挙げている。
2021年5月よりドイツの指揮を執ったフリック監督。名門バイエルン・ミュンヘンで輝かしい成績を残した名将が、昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)以降も苦しんだ。カタールW杯では日本と同じE組に入り、初戦で森保ジャパンに1-2で逆転負け。失速したドイツは1勝1分1敗の成績で、同大会をグループリーグのみで去ることになった。
今年に入って行われた親善試合は、日本との再戦を合わせて1勝1分4敗。3月のペルー代表戦以来、勝利を挙げられていない現状だ。W杯歴代の4回の優勝を誇る大国に、何が起こっているのか。ドイツのニュース番組「n-tv」は「フリック監督の後任は?」と、後任候補をピックアップしている。
1人目はバイエルンのユリアン・ナーゲルスマン監督。2026年までバイエルンとの契約が残っているため、「DFBはドイツ記録王者と合意しなければならない」といくつか障害があることも指摘する。
元独代表DFのローター・マテウス氏は「36歳の彼はまだ準備ができておらず、むしろチームでの日々の仕事を望んでいるし、必要としていると思う」と主張しているという。
2人目に挙がったのはイングランド1部リバプールのユルゲン・クロップ監督。記事では「ファンにとっても理想の監督」としながらも、現状での代表監督就任は「非現実的」と評している。
3人目には、元日本代表MF長谷部誠を擁するフランクフルトを昨季まで率いていたオリバー・グラスナー氏が挙がった。クラブフロントとの確執で退任となり、現在フリーとなっている。
記事では「ドイツが11月にウィーンでオーストリアと対戦を控えている」とし、「オーストリア人のグラスナーを迎える可能性は大いにあり得る」と、ほかの候補より状況的な可能性の話を展開した。
4人目に挙がった名前は、代表のスポーツディレクター(SD)を務めるルディ・フェラー氏。「これまでフリック監督を擁護する場面も多かったが、日本戦で恥をかいた後には彼は忠誠を誓うことを避けた」と、記事では心境の変化にも触れている。
ほかにも、現トルコ代表監督のシュテファン・クンツ氏、ドイツサッカー連盟の特別委員会に属するマティアス・ザマー氏の名前も挙がった。クンツ監督については「解任される寸前だと報じられている」と現状の立場に触れている。
一方のザマー氏に関しては「ドイツサッカー連盟の最大の批判者の1人であり、彼自身もW杯の大失敗の後に設置されたDFBタスクフォースのメンバーである」と経歴をなぞった。
12日にはカタールW杯で準優勝を収めたフランス代表との一戦が控える。同試合は暫定でフェラー氏がザンドロ・ヴァーグナー氏、ハネス・ヴォルフ氏とともに代表を指揮する予定だが、新たな指揮官探しにも注目が集まる。