日本にまさかの4失点敗戦、失点直前プレーが話題に

　ドイツ代表は現地時間9月9日の国際親善試合で日本代表に1-4で大敗した。これで直近5戦未勝利となり、ハンジ・フリック監督の去就にも影響を及ぶ可能性が伝えられるなか、3失点目を喫した場面で、DFアントニオ・リュディガーが見せたプレーを現地記者が問題視している。

　日本との一戦で必勝を期したはずのドイツだったが、前半11分にFW伊東純也の得点で先制点を献上。同19分にFWレロイ・サネが同点弾を挙げるも、わずか3分後にFW上田綺世に勝ち越しゴールを許す。さらに後半終了間際に2失点。カタール・ワールドカップ（W杯）で1-2で敗れた悪夢を払拭することはなかった。

　これでドイツは直近5戦未勝利。極度の不振ぶりにフリック監督の進退問題も浮上するなど先行きが危ぶまれる。そんななか、衛星放送「スカイ・スポーツ」のレポーターを務めるマーロン・イルバッハー氏は、1-2のスコアから3失点目を喫した場面におけるリュディガーのプレーに問題の目を向けている。

　後半45分、ハイラインを敷いたドイツは敵陣でリュディガーからパスを受けたMFロビン・ゴセンスが、MF久保建英のプレスを受けボールを失い、カウンターのピンチを招く。結果として久保に独走を許し、FW浅野拓磨にゴールを決められたこの場面で、リュディガーは持ち前のスピードを生かすことなく、ランニングで自陣に戻り失点を見届けた。

　1点差ながらもすでに勝負を諦めてしまったかのような覇気が感じられないプレーぶりに、イルバッハー氏は自身の公式X（旧ツイッター）上に「アントニオ・リュディガーのこのシーンは、現在の代表チームの問題が的確に表面化している」と綴り、問題視した。

　リュディガーのプレーに対しては、SNS上でも母国ファンから「クズだ。信じられない」「クレイジーな男」「もう代表に呼ぶな」と非難の声が続々。チームの歯車が噛み合わず不振に陥る状況なだけに、失点直前の振る舞いが悪い形でクローズアップされる形となっていた。