浦和MF中島翔哉が「プレーできない状態に…」 監督悩ませた誤算「判断を待っている」

浦和のマチェイ・スコルジャ監督【画像はスクリーンショットです】
浦和のマチェイ・スコルジャ監督【画像はスクリーンショットです】

スコルジャ監督、定例会見でG大阪とのルヴァン杯準々決勝第1戦を回想

 J1浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、9月8日に定例のオンライン会見を実施。MF中島翔哉ら負傷者の出る苦しい台所事情に触れつつも「トロフィーまで4試合のところにいる非常に重要な大会」と、9月10日にガンバ大阪との準々決勝第2戦を迎えるルヴァンカップについて話した。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 浦和は6日の第1戦をアウェーで戦い、1-0の勝利を収めた。オランダ人MFアレックス・シャルクに約半年ぶりのゴールが生まれるなど、チャンスを得た選手が活躍した。一方で、リードしてから特に押し込まれる時間が長くなり、「この試合では守備をする位置が深すぎた。たまにウイングが吸収されて5枚になってしまった。狙いではなく、そうなった。似たような流れはリーグの名古屋グランパス戦で、意図的に大久保智明が森下(龍矢)を押さえた。ただ、この試合ではそのように意図したわけではない。前半のうちからそうなっていたので、ハーフタイムの改善点としてそう言っていたが、後半もそうなってしまった。練習で改善していきたい」と、課題も残った。

 そうなってしまった理由の1つにはボールをあまりにもキープできなかった点もある。スコルジャ監督は「ディフェンスで奪って前に行けない時は、サイドを変えながらキープして前に進む時間を作らないといけない。もちろん奪った時に可能なら速攻が望ましいが、毎回ではない。押し込まれている時には避けないといけない。もう少しキープしなければいけないこともある」と話すなど、ピッチ上のゲームマネジメントの部分にも触れている。

 その中で誤算は中島だった。後半31分に途中出場のピッチに送り込んだが、指揮官によると「ピッチに立って間もなく相手とのチャレンジで筋肉を痛め、普通にプレーできない状態になってしまった。メディカルスタッフが治療しているが、早い復帰が望めるのかどうかの判断を待っている」という状況で、第2戦の出場は厳しそうだ。また、2日のアルビレックス新潟戦で負傷した大久保は「今リハビリを始めているが、来週に病院でもう一度検査してハッキリする。ただ、9月中に見るのは難しいかもしれない」と、少なくとも1か月ほどの離脱が見込まれる。

今季から初めて日本で指揮のスコルジャ監督「夏には驚かされた」

 また、今夏に加入したMF安部裕葵については「かなりいい形でコンディションを上げたが、筋肉の張りが出たので1週間ほど外れた。今は復帰して、日々コンディションを上げている。9月中に見られないという断言はできない」と、しばらく時間が必要な見通しを明らかにしている。

 今季から初めて日本で指揮を執るだけに、「サウジアラビアやUAEでの経験はあるが日本の夏には驚かされた。私の(トレーニングなどの)組み立て方で間違っていたと感じることもあるけど、将来に向けて良い経験になった」と話すなど、疲労との戦いもある。DF酒井宏樹はそのために初戦をベンチスタートとなった。指揮官は「疲労の蓄積からの怪我もあり得る。疲労とは非常に危険なもの」と、選手起用について話した。

 今後はJ1が残り8試合、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージが6試合、年末にはサウジアラビア開催のクラブワールドカップも控えている。その中で戦うルヴァン杯だが、スコルジャ監督は「トロフィーまで4試合のところにいる非常に重要な大会。できる限りを実行して準決勝に進みたい」と、初戦のリードを生かした勝ち上がりに意欲を示していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング