約3か月ぶり復帰のバングーナガンデ、長友らとのポジション争いに意欲 「もう一段も二段も自分のレベルが上がる」
右脛腓靭帯損傷から復帰
FC東京は、9月6日に行われたルヴァンカップ準々決勝第1戦でアビスパ福岡に1-0の勝利を収めた。福岡がJ1に再昇格して以来、公式戦9試合目にして挙げた初勝利は大きな自信となっただろう。また、負傷離脱していたDFバングーナガンデ佳史扶が復帰した点も、今後のリーグ戦を考えると大きな意味を持ってくる。
右脛腓靭帯損傷で長期離脱していたバングーナガンデは、この試合の後半35分からピッチに立った。公式戦の出場は、ルヴァンカップのグループステージ第5節セレッソ大阪戦(0-0)以来、約3か月ぶりのことだ。
ピッチに入る前、バングーナガンデは「1-0で勝っているから、まずは守備から入り、攻撃は思う存分に前へ行ってこい」と、指示を受けていたという。「約3か月ぶりに味スタに戻ってきて、新鮮な感じでプレーができました。復帰してから練習試合でも出場時間を少しずつ伸ばしてきていましたし、今回やってみて意外と動けるな、もう少しいけるなと思いました」と、より長い時間のプレーにも自信を見せた。
バンクーナガンデが離脱している間に指揮を執ることになったピーター・クラモフスキ監督の下では、DF長友佑都が左サイドバックを務めている。今後の長友とのポジション争いについて問われると「本当にすごく勉強することが多いので、いいレベルの争いを佑都さんとも徳元(悠平)さんとも左サイドでできたら、もう一段も二段も自分のレベルが上がると思うので、すごくいい流れが来ていると思う」と、前向きに語った。
また、この試合のように長友がセンターバックに入れば、同サイドで共演する可能性も出てくるが、先輩のプレーは刺激になったようだ。
「(長友のセンターバックは)僕も最初はビックリしたんですけど、凄いなと思いました。全然、違和感なく1対1も絶対に負けないですし、任されたポジションをああやって完璧にこなすのは凄いな、自分も見習わないといけないなと思いながらずっと見ていました」
続く公式戦は、準決勝進出を懸けた福岡とのルヴァンカップ準々決勝第2戦となる。ピッチに立つ喜びを噛み締めたバングーナガンデは、「ルヴァンカップは180分間の試合で、まだ前半が終わったようなもの。次に勝たないと、今回の勝ちが意味のないものになると思うので、この残りの3、4日間でチームとしてしっかりいい準備をしたいです」と、気を引き締めた。