浦和、ルヴァン杯アウェーG大阪戦で貴重な1-0勝利 シャルクの“無回転”弾が決勝点
ルヴァン杯の準々決勝第1戦はパナスタで行われた
国内三大タイトルの1つルヴァンカップは9月6日に各地で準々決勝の第1戦が行われ、パナソニック吹田スタジアムでは浦和レッズがガンバ大阪に1-0で勝利し、第2戦に優位な状況を作った。
その世代の選手が負傷または代表活動に招集されている場合を除き、年末時点でU-21世代の選手を最低1人スタメンに起用しなければいけない今大会で、浦和は17歳のMF早川隼平がスタートから登場。また、今季加入のFW髙橋利樹が3月のルヴァン杯、湘南ベルマーレ戦以来となる1トップでのスタメン起用になった。
立ち上がりこそ浦和にDF荻原拓也がゴール前でシュートを放つチャンスがあったものの、全体的にはG大阪がボールを持つ時間が長くなった。浦和は4-4-2のブロックを組んで守りながらカウンターを狙ったものの、奪ったボールの安定感を欠いた部分もありG大阪が攻撃回数を増やした。その中では前半30分にMFダワンがヘディングシュートで狙ったボールはGK牲川歩見の頭上を越えたが、荻原がゴールライン上でクリアして得点ならず。0-0のままハーフタイムを迎えた。
後半に入るとキックオフの流れで浦和が敵陣にボールを送ると、G大阪がマイボールを安定させる前に浦和がプレス。髙橋がボールを奪うとMF小泉佳穂がこぼれ球を拾い、ゴール正面のMFアレックス・シャルクへ。フリーで右足を強振したシャルクの一撃は無回転でゴールに突き刺さり、浦和に先制ゴールが生まれた。
後半は浦和もボールを持つ時間を作れるようになったが、G大阪は後半20分にMF宇佐美貴史を投入すると攻撃に出る時間が増えた。後半28分には宇佐美からFWイッサム・ジェバリを経由したボールがダワンにペナルティーエリア内で通ったものの、決定機にシュートは枠外に飛んでしまった。
残り15分で5枚の交代枠を使った浦和は自陣に撤退して5バック気味に守備を固め、G大阪はペナルティーエリア付近まで押し込んで同点ゴールを狙う時間が続いたものの、このままのスコアでタイムアップ。浦和が1点差の勝利を収め、9月10日にホームの埼玉スタジアムで迎える第2戦に優位な状況を持ち帰ることになった。なお、今シーズンから勝ち上がりに関するアウェーゴールのルールは撤廃されている。
(FOOTBALL ZONE編集部)