プレミアのレフェリー統括組織、ユナイテッドGKの危険タックルを“誤審”と認定 ファン激怒「絶対的な恥」「無能だ」

アンドレ・オナナの危険タックルシーンに注目【写真:ロイター】
アンドレ・オナナの危険タックルシーンに注目【写真:ロイター】

開幕節でのユナイテッドGKオナナのタックルシーンにウェッブ氏が公式見解

 イングランド・プレミアリーグでは、今季序盤の数々の判定事象が物議を醸している。マンチェスター・ユナイテッドとウォルバーハンプトンの開幕節で起こった“PK疑惑”のシーンについて、現地審判の統括委員会が公式で誤審を認めた。

 英紙「ザ・サン」は、今季ここまで第4節まで行われているプレミアリーグの判定について、PGMOL(Professional Game Match Officials Limited/イングランドにおける審判員の統括組織)が出した見解を特集。同委員長ハワード・ウェッブ氏の見解を紹介した。

 特に注目を集めたのは、ユナイテッドがウォルバーハンプトン相手に1-0で勝利した開幕節のワンシーンだ。ユナイテッドが先制して迎えた後半終盤、右サイドからのクロスボールに反応したユナイテッドGKアンドレ・オナナと、ウォルバーハンプトンFWサーシャ・カライジッチと衝突。カライジッチは倒れ込んだがサイモン・フーパー主審の笛は吹かれなかった。

 リプレイ映像を確認するとオナナはボールに触れておらず、カライジッチへ覆いかぶさるような危険なタックルのように見える。この場面でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の確認があったものの、主審へのレコメンドはなく判定は覆らなかった。

 ウェッブ氏はこの判定について「VARが介入するべきだった。ビデオレビューが推奨され、レフェリーがスクリーンに向かうべきだった」と見解。VAR側がレフェリーへの映像確認を進めなかった点を「間違いだった」と認め、「(このような結果になり)残念だ。私たちは、今後このようなミスが二度と起きないようにするために、そこから学んでいく」と話したという。

 ウェッブ氏はさらに「私たちが見たようなリプレイ映像を見ていたなら、レフェリーはPKを与えていただろうと確信している」と、レフェリーが再度映像で確認できていれば判定は変更されていた可能性が高いと主張した。

 また、VARが正しい判断ができなかった理由について「ビデオ判定を推奨する方向に進み始めたと思うが、少し考えすぎてしまった。VARは時々そういうことがある。彼らは、何が明確で明白なエラーで、何がそうでないかという点で、ゲームが何を期待するかを見極めようとしているんだ」と説明している。

 このPGMOLの見解に対し、SNS上のファンの反応も同紙は紹介。「絶対的な恥。これでは何も解決していない」「想像していたよりも100倍無能だ」と厳しい非難の声も上がっているという。

 英国内で、審判団へリーグ序盤から厳しい目が向けられている。

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