不発の本田、無言で会場を去る 4試合ぶり黒星のインザーギ監督は苦悩、敵将は歓喜
敵将は本田らミランFW陣を封じた守備陣を称賛
「次節はナポリとの対戦だから今日は勝ちたかった。勝っていれば、高いところにいき、成長できたのに。残念だが、もう次の試合に気持ちを切り替えていかなければならない。バランスのある試合をしていたし、2、3回チャンスもあった、CKからの失点の後、ボナヴェントゥーラのゴールチャンスもあった」
そう振り返ったインザーギ監督は最後にFW陣の不発を指摘されると、「本田は今季6ゴール、メネズは7ゴール決めている。ニアンとパッツィーニを入れて、よくなると期待していたが、うまくいかなかった」と選手たちをかばった。
対照的に歓喜に包まれたのはジェノアのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督。「とても満足しているし、チームにも、スタッフにも喜ばしいことだ。今日はオーガナイズ、準備だけでなく、選手たちはやる気に満ちていた。とてもいいプレーをした。柔軟性があり、守備も注意深かった。メネズ、エルシャラウィ、ボナヴェントゥーラ、本田によく気をつけていた」と話し、ミラン攻撃陣を封じた守備陣を称賛。3位浮上に「この順位をできるだけキープしたい」と意気込みを語った。
徐々に上位との差が離れているミランはここが正念場。前節のウディネーゼ戦で先制につながるPKを獲得し、評価を高めつつあった本田にも厳しい目が向き始めている。今後もナポリ、ローマと上位との対戦が続くだけに、何とか踏ん張りたいところだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2